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雲は遠くて
78章 岡と利奈、テイラー・スウィフトを語る
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ィフトは、2006年、15歳で、第1作のアルバムの
『テイラー・スウィフト』を発表、全米カントリー・チャートで1位となる。
2010年には、ビヨンセやレディー・ガガという、スーパースターを退(しりぞ)け、
史上最年少、20歳で第52回グラミー賞を受賞している。

「ちょっと前ですけど、SONGSに、テイラーさんが出ていたんですよ。岡さんは、見ましたか?」

「あれは、ぼくも見ました。ちゃんと録画してありますよ」

「わたしも、録画しました。テイラーさんの素顔がわかる貴重な番組だったですよね」

「うん、We Are Never・・・なんとかも、歌ってくれたしね」

「テイラーさんは、毎日どんな時でも、曲のインスピレーションが生まれるって言ってましたよね。
自分でも予想がつかないくらいに、真夜中にでも、アイデアが浮かぶことも多いとか、言ってましたよね。
やっぱり、才能のある人は、違うんだなぁって、凡人のわたしは、羨ましいと思っちゃいました。あっはは」

「才能のある人って、きっと、24時間、好きなことばかり考えてられるんですよ。
才能のある人は、人一倍努力の人でもあるってことですよね。
テイラーちゃんは、メロディーを忘れないように、携帯に録音しておくっていってましたよね」

「そうですよね、岡さん。確かに、好きなことに努力できる人が、才能のある人なのかもしれませよね。
仲里依紗(なかりいさ)さんが、テイラーさんに質問していましたよね。
『テイラーさんとって、歌ってなんなんですか?』って。テイラーさんの(こた)えた言葉が、
すばらしくって、わたし、心に刻んで、よく覚えているんです」

「あ、確か、いいこと言っていたよね。なんて言ってたっけ。利奈ちゃん」

「テイラーさん、こんなことを言っていたんですよ。
歌って、どんな問題も解決してくれるものなのって。それが気休めだとしてもねって、
付け加えてましたけど。うふふ、かわいい人ですよね。
あと、彼女は、歌は自分の人生のサウンド・トラックねって言ってましたよね。
それは、どういう意味かというと、街を歩くときとか、
ヘッドフォンから音楽が流れてきたら、(まわ)りの光景とかが、
すべて違って見えてくるじゃないですか、そんなことを意味して、
テイラーさんは、歌は自分の人生のサウンド・トラックって言っているんですよね。
わたし、それを聞いて、テイラーさんって、考え方がしっかりしているんだなぁって、
つくづく感心したり、尊敬しちゃいました。
あと、テイラーさんは、音楽のおかげで、思い出もよみがえってくるとか、
世界で1番大切なものだわって、言っていましたよね。
歌に関して、まるで、わたしの言いたいことをすべて、代弁してくれているようで、
テイラ
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