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SAO編−白百合の刃−
SAO22-黒服再来
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、中に入って行った。

「……誰か来ているの?」

 私はキリトに問いかける。“こっち”もということは、誰かしらシリカ以外の来客がいることに繋がるはず。

「まぁ、リビングに行けばわかることだよ。ほら、ドウセツも上がれよ」
「……そうするわ」

 誰が来ようと私には関係ないわ。どうせ私の性格からして、キリカやアスナの方が話しやすいし仲良くなりやすい。
 家に上がった私はリビングに向かった。すでにキリカとシリカは椅子に座って雑談をしていた。
 その相手はパフスリーブの上着に、フレアスカート、その上から胸元に赤いリボンが飾っている純白のエプロンをつけたウェイトレス風の服装で、ピンク色のショートヘアの少女と私服姿のアスナが話していた。

「あ、ドウセツ。こっち、こっち〜」

 キリカが上体を伸ばして片方の手で招いてくる。とりあえずキリカの隣に足を運ぼうとした瞬間、

「ドウセツ?」

 ピンク色のショートヘア少女は振り返っては、椅子から落ちそうに驚愕した。

「ド、ドドドド、ドウセツ!?」
「……そうだけど、なに?」
「な、なんであんたがここにいるの!?」

 ピンク色のショートヘアの少女は驚愕した反動で立ち上がり、私を指さしていた。

「いたら悪いかしら?」

 実は後ろ姿でもピンク色の髪で大幅に人選が絞り取れた。私が知る中ではピンク色の髪でショートヘア、そしてアスナと交流があるプレイヤーは一人しかいない。

「久しぶりね……シャーベット」
「誰が冷たいアイスだ! リズベットだよ!」
「……シャーベットの方が良くない? 改名したら?」
「なんであんたの名前間違いで改名しなくちゃならないのよ。しかも今更リズで通しているのに改名できるか!」

 何ヶ月という程、月日は経っていないが、あいかわらずうるさくて声が張るバカな人だこと。私的にはシャーベットでもいいと思うのにもったいないわね。

「あの……ドウセツ、リズのこと知っているの?」

 キリカが問いかけてくる。すでにリズベットの愛称であるリズを使い始めているとすぐに仲良くなったようだ。だったらリズに訊けばいいのにとは思ったが、せっかくだから私直々にリズベットことリズを紹介してみようではないか。

「キリカ、彼女はリズベット。見た目は童顔でアニメに出てきそうなキャラだけど、剣を作って壊されたりするのが大好きな、バカであって喧しい人。貴女と同じ変態よ」
「どう言う自己紹介するのよ、あんた!! 失礼過ぎるでしょ!!」
「さりげなく私も変態扱いするなよ!」

 うるさいわね……。似た者同士が騒ぐとより喧しく響くわ。言っていること間違ってないんだから静かにしてなさいよ。

「あ、あの、これキリカさんが好評したチーズケーキです」

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