短編25「ジャンクフード」
[3/3]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
る人はいるもんだ』
と、思った。
「なあ、うちで働けよ。人間性は信用する!」
僕は、店長の言葉に頷いた。
「よし!」
そういうと店長は引き出しから封筒を出し……
「このくらいでいいかな?いや、もう一枚入れちまえ!」
そう言って、自分の財布から万札を出し封筒にいれたのだった。
「今日は遅いし、疲れもある。明後日から来てくれ」
そう店長は言って封筒を手渡してくれた。
その翌日。
「おはようございます!」
僕はビジネスホテルでさっぱりしてから、1日早く店に行った。誠意を見せたいと思ったからだ。店長は驚いていた。でもこの行動のお蔭で……店長の口利きで、すぐに家が見つかった。
◇◇◇
「まっ、そんな詰まらない理由が、僕の働く為の理由さ」
僕は、後輩に話し終えた。後輩は赤ら顔になっていた。
「まあとにかく、楽しく仕事をしようよ!」
僕は、後輩の背中を叩いた。後輩の足元の床に……水玉模様が出来ていた。
人生は、どこで変わるかなんて、誰にもわからない。
「さあて、客が来たぞ!」
「いらっしゃいませ!」
確かに、たかだかジャンクフード屋だ。でも、僕はこの店の、ファーストフードの仕事に誇りを持っている。
そんな人は……
結構、たくさんいるんじゃないかな?
おしまい
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ