短編23「Go Home」
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ある日の放課後、学校の教室に、仲良し3人組の女の子たちがいた。
「エンジェル様、エンジェル様、天国より降りて来て下さい」
ススス
と、3人の握った鉛筆が動き。「Yes」に止まった。3人は降霊術をやっていたのだ。そして、質問が始まった。
「私はD君が好きですか?」
と、B子が言った。C子はニヤニヤしている。鉛筆は一度「No」に向かうが、すぐに「Yes」に向かった。
「でも、B子。E君も好きって言ってたじゃん!」
と、C子。すると、鉛筆は「Yes」の直前に「No」に向きを変えた。
「何これ!超ウケルww」
と、C子。鉛筆は、「Yes」と「No」を行ったり来たりしていた。
「エンジェル様、困ってるのかな?」
と、A子。
「もう全然、頼りにならない!!」
と、B子は怒りだした。
「でも、B子ちゃんが決めかねてるなら、エンジェル様にも無理だと思うよ」
「こっちはちゃんと毎週、礼拝に行ってんだからね!」
B子の怒りはおさまらない。すると鉛筆は文字へと動き出した。
「G」「O」「H」「O」「M」「E」
「超ウケル〜逆ギレして、お前ら帰れ〜だって〜!」
C子は大笑い。
「何それ〜!!」
B子は怒りのあまり、鉛筆をへし折ってしまった。それを見たC子は、ゲラゲラ笑った。そして、3人組も帰る事になった。
校門からは、B子とC子は同じ方向に帰っていく。なので、A子は二人を見送った。その時、A子は気付いた。二人の頭の上に、光の輪がある事に。次の日、先生より悲しいお知らせがあった。
「昨日の夕方、下校中のB子ちゃんとC子ちゃんが、交通事故に合いました」
昨日の帰り道、BとCは……
天に帰ったのだった。
おしまい
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