短編13「コーティング」
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ボロボロと皮が、はげ落ちたかと思うと、シワシワの顔が現れたのだ!
「うわっ!うわあああ」
「あらあらダメね!試作品は18時間ね」
女は、いや目の前の老婆はそう言った。
「あらやだ、驚かしてごめんなさいね。あなた知ってる?今流行りの化粧品、コーティっていうの?」
俺は、アウアウしながら、うなづいた。
「私、あれの社長なのよ〜。ちょっと試作品を試してみたくて、街に出てナンパしたんだけど、あんたあまりに、死んだ旦那に似てて……」
俺の頭の中はグルグルしていた。目の前の女の体はすっかり老いて、張りのあった二つのふくらみは、今ではしなびたヘチマになった。
「そうそう私、何歳だと思う?」
全身コーティングの化粧品だと〜!?
「私はもう、85なのよ!」
「ええ〜!!」
俺は心の中で叫んでいた!!
『これはもはや詐欺だろ〜!?』
と。
おしまい
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