約束
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が
「なんで呼んだんですか?」
「なんでもない」
腹減ってないか? そう聞こうと思ったのだが... なんか良いわ。そんな気を使うのが馬鹿らしく思えてきた。そもそもあんなに距離を置かれて居るんだ。狭い部屋のはずなのに、あんな角に行かれちゃ距離を置かれて居る意外に言いようがない
はぁ...
溜め息を吐く
ぎゅるるるる
部屋全体にそんな擬音が鳴り響いた
「お...お腹減ってるわけじゃな・・・
「食パン、あるぞ」
食い気味にそう言う
日向は立ち上がり、恐る恐る食パンに手をやった
一枚抜き取り、所定位置に着き、また体育座りをした
ちらりと日向を見てみる、あまり美味しそうに食べているようには見えない...
「ああ、もうっ!!」
そう言って立ち上がると、日向は身体をビクッとさせる
だが、そのまま少女近づき、日向の手にしている端っこをちょこっと囓ってある食パンを奪い
冷蔵庫を開けた
中にあるハムとチーズとケチャップを取り出し
適当にパンに盛り付け
適当にオーブントースターにぶち込んでタイマーを適当に回してやった
何分かして
チンッと軽快な音を鳴らすオーブントースターを開けてパンを取り出す
そのままズシズシと日向に近づき
「ほら、サービスだ」
食パン.... ピザトーストを日向に押し付け、ソファーに戻った
何秒か間が空き、ソファーの右側が凹む感じが伝わった
ふと隣を見ると、ピザトーストを両手に持って隣に座る日向が居た
日向は顔をムスッとしているも、何処か嬉しそうだった
ぱくり
ピザトーストの一部が無くなる
日向ははふはふと息を吐きながら言う
「あふっ! あふいでふっ! あふいでふぉ〜!!」
「馬鹿っ! 冷まして食えよ、焼いたの見てただろうがっ! って言うかお前良く手に持ててたな!?」
よく見ると日向は自分の服の袖で持っていた
なるほど...
そして何分か待つ
パクッ
一口
はむはむはむはむはむっ!!
次は勢い良く口に入れて行った
余程腹が減っていたのだな
それを見て立ち上がり、また冷蔵庫を開けた
丁度、冷蔵庫の中にはオレンジジュースが入っていた
それを持って日向に渡してやった
日向はそれを飲みながら
「子供扱いしないでくださいっ!」
「じゃあ返せよ」
「嫌ですっ! 返したら間接キスになってしまいますっ!!」
めんどくせぇ...
心の底からめんどくせぇ....
飲み終わったオレンジジュースを捨て、ソファーに座る
「日向。お前はこれからどうする気だ?」
「死にますね」
「そうじゃない。そんなことは知っている」
「
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