会議は始まる されど踊りまくり
[9/14]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
しくもあるわね……」
ネンジにも聞かせないように呟きながら最後になる気はないけど、と呟く。
いや、羨ましいと思うのもどうかもしれない。
なら、見ていて面白いけど程度の感想がやはりベストだろう。
「今こそ疾走して駆け抜けよう、ね……」
本当に正しく"今こそ"だ。
その"今こそ"という言葉を十年信じて待ち続けたなんて本当に馬鹿みたいだ。
不可能男の友人に相応しい。
そこまで馬鹿という単語を何度も思い浮かべた事によって、そういえば、と思いついた事柄があった。
「そういえばネンジ。点蔵はどうしたのかしら? あいつも負傷したって聞いたけどまだ治療中?」
『うむ。確か本格的な治療の前にトーリ達が色々と敗北の歴史再現云々のデマで色落ちしない系の筆で"股間の傷は変態の証……!"とかシンプルに"鬼"と一文字左手に書いて痛く書かれているのに気付いて風呂に向かったと思うが』
成程。他のメンバーは何時も通りの行いをしたのなら私も乗るのが学友としての付き合いだろう。
魔術陣でよく使う相手に連絡を取る。
音声変換に変更して連絡を取る相手は頭が幸の村製作所の社長である風見・幸夫である。
・●画 :『風見社長。ちょっとネタ商品欲しいんだけど何かいいのある?』
・ママ愛:『おや?……そうだねぇ……ではこのカン醒という商品はどうだい?』
紹介と同時に商品の詳細が送られてきたので内容を見てみる。
・●画 :『"目覚まし時計の代わりにカンチョーを持って二重の意味で貴方を覚醒させます……!"以外に普通のネタね』
・ママ愛:『いや、僕もそう思ったんですがこういったシンプルなのが受けが良くて。コメントとしては玄人からは"彼の新しい弱点を作るのに成功しました"、"彼女に言ったら引かれるので自己開発に便利です! はぁはぁ……"などと工夫し易い様で。僕も営業断られたら負け惜しみに相手のベッドに設置したら何か家庭内別居になったらしくてははは───もううちのママのお蔭ですね!?』
発案者は奥さんか……罠を設置するアイディアか商品のアイディアかはツッコまないでおくが。
値段とも相談して、とりあえず二つ程頼んでおこうか。
一つは忍者に対してだが、もう一つは熱田神社にでも送っておこうかしら。
どうせあの馬鹿、今頃ずっとテンション上げている頃だろうし。
気絶はしていたが、総長が"決めた"事はちゃんと聞いていたが故の判断であり、まぁ、多少のからかいくらいはしてもいいだろう、とナルゼはそう思った。
熱田は急いでいた。
既に服は自前のに着替えており、先程のような痒くなるドレスは脱ぎ捨てた。
何時も通りのアリアダスト教導院の服装だが、会議に出るような服が他にないのだから仕方ある
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ