会議は始まる されど踊りまくり
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してしまうがまぁ、偶には悪くはないだろう。
このスライムも付き合い自体は長いし、私が冗談以外でそういった事を言わないのは経験上知っているだろう。
出すとしてもそれは自分の相方に語るものだと。
それを知っているのにこのスライムがここに来て、そんな風に言うのは
「……最近の私、負けっ放しだものねぇ」
白嬢がないからなどという言い訳は言うまい。
それならば去年は見下し魔山のテスターをしていなかったのだから。
装備の質の重要性は分かってはいるが、戦場において万全な状態でずっと挑めるわけではないのだ。
装備や状態が万全ではなかったので負けましたなど負け犬の言い訳であり、相手を舐めた言い方である。
負けは負け
それも英国では他国の総長連合である立花・ァにお情けで助けられる始末だ。
友人としてだけではなくても一般生徒……一般……まぁ、一応一般生徒のネンジとしても気掛かりになるのは当然の事だろう。
自国の総長連合の人間が負けっ放しではそれは心配する気がなくても心配する。
私がもしも一般生徒であったとしても負け続けの特務に不安は覚えるだろう。
今の時代に適応した言い方に変えるなら領地を守る武将が頼りないのだから不安は抱く。
通神帯を見ればきっとネシンバラにも負けず劣らずなコメントを見れるだろう。
暇じゃないからしないけど。
でも
「───時間とらせたようだけど私は大丈夫よ。次の戦いで挽回するわ」
強がりではなく確定事項だ。
少なくとも私にとってはそうだ。
マルゴットの為に勝つ。
そう言えないで何が特務で魔女だ。
それに
あの副長のせいで余計にねぇ……
常勝一敗の同級生の姿が目蓋の裏に浮かび上がる。
当然、ネタにはするけど同級生で身内という視点で贔屓と理解の目で見てもあの馬鹿には最早呆れ返るという感情が一番強いだろう。
「ねぇ、ネンジ? 副長が人外ヒャッハーかませれるようになるのにどんな方法を取ったか知ってる?」
『梅組のメンバーで知らん人間がいるのか? まぁ、鈴と浅間は窘めていたがシュウは頑固が人の形を取ったような性格であるし奴がやると決めた事なのだろうよ』
でしょうね、と恐らく同じ思いを共有していると思い苦笑を浮かべる。
そりゃあ浅間も鈴も毎度毎度血まみれになって膝をガクガク震わせながら帰ってくるような馬鹿を見たら戒めるだろう。
浅間なんか一度マジ切れして叱った事があったが、あれで部屋に戻って泣いてたら私的にいいわねぇ……流石に盗聴はしなかったけど。
同人には反映したけど。
まぁ、この呆れ返るという感情には総長にも当て嵌まる部分があるからやはり似た者同士なのだろう。
「馬鹿みたいとは思うけど……実際にああいう馬鹿を見るとおかしな事に羨ま
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