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不可能男との約束
会議は始まる されど踊りまくり
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性格を見かけで判断するのはよくないな。あれも歴史再現の一つだしな。
舌足らずな口調ではあるが、もしかしたらそういうのに限ってやり手という可能性があるではないか。


・副長 : 『セセセセシルゥゥゥゥーーー!? こ、この女王の盾符宛の陳情はな、何かしら!?』

・せしる: 『たくさんたべたのーーー』

・薬詩人: 『You! 状況説明が見事だな!』

・女王 : 『どれどれ……内容は訳せば店の在庫がなくなるので止めてください、か……うむ。我が英国の民がこんなチキンな叫びを出すとは思えんから没な』

・御鞠 : 『……これは女王を利用した新手の脅しじゃないか?』



何やら向こうもウィリアム・セシルに対して畏怖の表情を浮かべているように何故か見えてきた。
やはりかなりのやり手なのかもしれない。

人を見た目で判断するのはやはり良くないな……!

ああ、そうだな。だが、うちの全裸と副長に関してだけは枠内に入れなくていいだろう。
あれらは見た目通りの馬鹿だからな。
だが、まぁ

他の馬鹿共は何をしているやら……

この場にいないのは総長連合に所属していない一般学生や先の相対ロワイヤルによって負傷した面々。
頭でこれからの論を考えながら頭の本当の片隅にそんな思考を残した。




『さぁ、ナルゼよ! 吾輩が愚痴を聞いてやろう……!』

「……」

ナルゼはとりあえず言われた事について考えることだけはしてみた。
目の前にいるHP3くらいのスライムで同級生のネンジ。
自分は治療こそそこそこにしてようやく出歩いている所にこのスライムがいきなり現れ、そんな言葉を投げかけてきたのだ。
スライムに愚痴を言えと言われるのは中々ない体験ではないだろうか。
ともあれ、愚痴ね。

「ネンジ……あんた暇なの?」

『何を言うナルゼ。吾輩は常に動き回るような生活はしているとも。だが、しかし暇ではないのと友を心配するのはここでは関係ない事だ……! ペルソナ君なども誘ってはみたが他は忙しいらしくてな! 故に吾輩が来たのだ!』

「今、あんた自分の矛盾に気づいたけどスルーしたわね……」

間に"……"なぞ入れずにそのまま突っ切ったのは見事だ。
これが浅間やミトツダイラなら似たような仕草をしてネタにするのだがこのスライムは中々やり手である。
流石は梅組である意味トップクラスにネタにするのが難しいキャラである。
一番は喜美なのだが。
ある意味で言うと総長だが。
でもまぁ

「残念だけど私の愚痴の担当は私よ。魔女の愚痴をスライムが聞くっていうのはある意味らしいって言えばらしいけど遠慮しておくわ」

『む……そうか。Jud.余計であったな!』

本当にネタにし辛いわー……

苦笑
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