「お腹、痛い」
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小学校にあがり、一、二週間くらいたった頃だろうか?はたまた、GW明けた頃だったか?僕は、朝になるとお腹が痛くなった。
小学校も、始めの二、三日は、もの珍しさも手伝って、登校も楽しかった。でも、しだいに慣れてくると、小学校に上がったものの、何をしてよいのか、分からなくなって来たのだった。先生に言われて、教科書とノートを出す。その意味が分からなかった。
外は、こんなにも良い天気なのに、僕はどうして、教室の中にいなければならないのか?そして思うのが……この後、「勉強」というものをしていたら、いったいどうなってしまうんだろうという、見通しの無い不安だった。
勉強て何?いったい、覚えたところで、そうすれば良いのだろう?このやっている事に、意味はあるの?こんな風に感じる時間が、ずっとつづくの?と、思っているうちにストレスが溜まって行った。そしてある日……
朝になるとお腹が痛くなった。
玄関を出たけれど、学校へ向う坂道を、登る事が出来ずしゃがんでしまった。婆ちゃんは……
「行かなきゃダメだよ!」
と、僕に言った。しかし痛くて動けないのだ。親父も出勤前、一緒に学校に送ってくれたが結局、授業中に痛くなり早退した。そんな事が続き、婆ちゃんも学校の先生と話したのだろう。お腹が痛くなると、保健室へ行かされる事になった。(書いてて気づいたのだが、僕にとって今でも、保健室が良いイメージがあるのは、この体験からだと思う)静かな保健室は、ちょっぴり消毒液の匂いがした。
「ミズキ君は、朝ご飯食べているの?ちゃんとトイレ言った?」
「ううん。食べてない。トイレも行ってない」
「そう」
と、言って何やら僕の連絡帳に(1、2年の頃は、家庭連絡帳というのがあり、学校と家庭で情報共有をしていた)書き込んでいたのだった。 連絡帳に書かれた、その次の日から……
「朝は、とにかく食べなさい!トイレにちゃんと、行きなさい!」
と、婆ちゃんに言われた。朝、食べる事(もちろん、朝起きる為に夜は、早く寝る!だ)トイレに行く事から、しだいに、お腹の痛みは減っていった。 しかし、それよりも直接的に治るきっかけになったのは……
「ミズキく〜ん!学校行こうぜ〜!!」
友達の存在だった。玄関を開けると保育園からの友達のカミがいた。そうそう、書いていて思い出した!僕は、小学校に入学してから、友達とあまり遊ばなかったのだ。呼びに来ても、家の中に閉じこもり、工作などをしていたのだ。(それも、学校に行きたくな〜い!明日が来ませんように!って) 朝ご飯を食べるようになったと同じく、いろんな友達がひっきりなしに家に僕を呼びに来た。
今にして思えば、婆ちゃんが近所のクラスメイトの家に頼み、遊びに誘ってもらうようにした
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