朝部活 ~2~
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「翼さん、ねむそうっすね?」
「眠いもん…雨宮、はよ〜」
「おはようっす」
バレー部で唯一の一年レギュラーである、雨宮咲(16)。
中学二年からバレーを始めたらしいが、バレー6年目の俺よりもうまいと思う。
欠点は多いが、体力もある。次期エースと期待が高い。
「も〜、咲君も遅刻してるし〜」
「薫さんすいません。テーピングしてたら遅くなりました」
「あ、そっか。」
「咲君大丈夫!?」
「大丈夫っすよ!」
「そっかそっか!よかった」
心配されたことが嬉しいのか、にこにこと笑う雨宮。
雨宮は怪我をしても驚異的な回復をみせるため、突き指ていどではバレー部の鈴以外は全く心配しない。
鈴はすごく優しいから…とゆうよりかは心配性で雨宮を心配する。
俺は、その回復力が羨ましいかぎりだが……。
「雨宮って、なんでそんなに回復はやいの?」
「…う〜ん、わかんないっすね」
「俺回復遅いんだよなぁ……」
「それはお前がちっさいし細いからだろ」
「うぐっ……」
一番言われたくないことをずばっといってくるこいつは、俺の幼馴染みの田口尚(18)。
ひとつ上の先輩ではあるが幼馴染みと言うこともあり、タメ口で喋っている。
「ちっさいとか言わないでよ!!」
「事実を言ったまでだ」
「ひどい……」
「どんまい、翼」
「ちっさい鈴に励まされると心が楽だよ」
「う……翼それって無意識なの?わざとなの?」
「ん?わざと」
「ひっどいよ!!」
ガチの半泣きで俺の手のひらをぱちぱちと叩いていた。
翼はいじめがいがあってかわいいと思う。
が、ある時間だけは可愛いとは思えないが……。
「まぁ、そういじめてやるな」
「うわ〜ん、亮君だけだよ俺に優しくしてくれるの…」
「うんうん、よしよし」
鈴をぎゅっと抱き締めながら、頭をなでるこの先輩は大川亮(18)さん。
鈴がもっともなついているひとだ。
この二人を見ているとなごんでしまう。
普通は気持ちがるものだろうでも、このバレー部レギュラーメンバーには秘密があるからだ。
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