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ソードアート・オンライン 蒼藍の剣閃 The Original Stories
ALO編 Running through to take her back in Alfheim
Chapter-13 仲間との絆
Story13-11 ヨツンヘイム
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その2匹の邪神は互いを攻撃しあっているようなんです」
?「えっ?」
「モンスター同士の戦闘……とりあえず、様子見に行ってみるか。
こんなほこらじゃシェルター代わりにはならないし」
キリトとリーファは移動を開始した。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
声の発生源にたどり着いたキリトたちはその光景に唖然としていた。
「なぁ、どうなってるんだ……これって」
「あ、あたしにきかれても……」
ユイの言ったとおり邪神モンスターが戦闘中のところだった。
大型のはギリギリ人間……と表現できないことも無く、顔が縦に3つ連なっているその横から四本の腕を生やした巨人という阿修羅のようなフォルムでどこかの神像のような角ばった顔からそれぞれ、ぼる、ぼる、と叫び声を放っている。
その手で軽々と振るっているのは鉄骨のような巨大な剣、しかも1つの手に一本だ。
それに対しもう片方は何がなんだかわからない姿だ。大きな耳に長い口で象っぽさは薄っすらとあるが、後ろの胴体は饅頭のような円形でそれを支えるのは20本はありそうな鉤爪のついた肢。それはまるで……
「……象と水母が合体したような……」
キリトの言ったとおり、象の頭がくっついた水母…としか表現できない。ただサイズは決定的な差がありギリ人間の方が象水母よりも一回り大きく、そのせいか巨人の優勢で水母の方が劣勢だ。
キリトたちがどうこうしてる間に根元から断ち切られた肢が落下し、体を揺らすとともに足元を水母の体液なのか白い雪原を黒く染めていく。
「お、おい…ここにいるとやばそうじゃないか……?」
そんなことをしている場合にも戦いは続いている。水母は離脱を試みようとひゅるると甲高く啼き、動くがそれを見逃すはずもなく巨人が乗りかかるや、さらに激しく剣撃を与えていく。そのせいで象水母の声はみるみる小さく弱々しいものへと変わっていく。
「……あの子、助けよ」
キリトはギョッとしつつもリーファに問う。
「……どっちを?」
「あのいじめられてる方」
「…ど、どうやって?」
「えーと……」
リーファの答えにキリトが口を開き最も当たり前な質問をすると急に黙り込むリーファ。
「……うーん………とー………キリト君、なんとかして!」
「なんとかといわれても…………」
キリトは頭を掻きながら必死に考える。
こういうのはシャオンが一番早く考え出すのだが、ここに蒼色の相棒はいない。
キリトは邪神たちに視線を据え、必死に考える。
そして周囲を素早く見渡し次いで肩にいる妖精にささやきかけた。
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