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ソードアート・オンライン 蒼藍の剣閃 The Original Stories
ALO編 Running through to take her back in Alfheim
Chapter-13 仲間との絆
Story13-11 ヨツンヘイム
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……いえ、それ以前にあの村がマップに登録されていないことをに気付いていれば…………」

「気にしないでユイちゃん。あの時はあたしが周辺の索敵を厳重にって言ったから……」

「ありがとうございます、リーファさん」

「ユイちゃんのせいじゃないことは確認したし、ま、こうなったらやるだけやるしかないよね」

「やるってなにをさ」

「何って……あたしたちだけで地上までいけるかを、だよ」

「でもさっき無理って言ってなかった?」

「99%はね。でも残りの1%になら……慎重に行動すれば可能性はあるわ」

その発言にユイが拍手をし、そのまま立ち上がろうとしたリーファ。キリトはその袖を掴んで、引き戻した。

「な、何よ…………」

「あのさ、リーファはそろそろログアウトした方がいいよ」

「え、な、何でよ……」

「もう2時半だ。リアルじゃ学生らしいし、それなのに俺に無理やり付き合ってもう8時間連続でダイブ中だ。これ以上無理してもらうのは……」

「……べ、別に1日くらい徹夜したって」

学校に行ってないキリトと違い、リーファは学生。そして今日は平日だ。どう考えても学業に支障が出る。

「リーファ、本当にありがとう。リーファがいなかったらここまで来ることは多分出来なかったよ。めちゃくちゃ感謝してる。どれだけ言っても足りないくらいにそう思ってる」

「……別に、君のためじゃないもん」

不意にその呟きが聞こえ、少し下げていた頭を上げると目線をそらされさらに口を開いた。

「あたしが、あたしがそうしたかったからここまで来たんだよ。それくらい判ってくれてると思ってたのに無理やり付き合ってもらってた……そう思ってたの?」

「そんなこと……」

「あたし……今日の冒険、ALO始めてから一番楽しかった。ドキドキしたりワクワクしたり……ようやくあたしにももう1つの世界なんだって信じられる気がしてたのに……!」

「リーファ!?」

そう言ってリーファが外へと駆け出そうとするのを止めようとキリトは腕を伸ばす。

が、その瞬間ボルルルルルゥ……と、低い咆哮がキリトたちの耳まで届き足を止めさせる。この咆哮が邪神モンスターというのは確定だろう。
その証拠にさらにずしんずしんと地震を起こすような足音も聞こえてくる。

「離して! あたしが敵をプルするからその隙に…」

「いや、待った。何か変だ」

「……どういうこと?」

「1匹じゃない」

エンジン音のようなものに木枯らしのようなひゅるるという音が重なって聞こえてくる。

「だったらなおさらのことだわ! 誰かがタゲられたらその時点でもう手遅れよ!」


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