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ソードアート・オンライン 蒼藍の剣閃 The Original Stories
ALO編 Running through to take her back in Alfheim
Chapter-13 仲間との絆
Story13-11 ヨツンヘイム
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さすがに時間が時間なのでそろそろ落ちようか、ということになり、リーファが偶然見つけた小さな村に向かって降下し着地した。

そこは、本来いるはずのNPCが1人もいないという不思議な村だった。

「まさか……あれがモンスターの擬態だなんてなぁ」

「ほんとよねぇ……誰よ、アルン高原にモンスターが出ないなんて言ったの」

「リーファだけどね」

「記憶にございません」


キリトたちが宿屋と思われる一番大きな建物へ向かったとき、3つあった建物全てが崩れた。しかも溶けるように。

村はどうやら巨大なミミズモンスターの擬態らしく次の瞬間、足元がぱっくり割れてその中にキリトたちは飲み込まれた。

だが、胃が拒絶したのか、ぽいっと投げ出されてここ、ヨツンヘイムの雪原に不時着した……というわけだ。

「えぇと、脱出プラン以前に俺、このヨツンヘイムってフィールドの情報がゼロなんだよな……

そういえば領主たちがヨツンヘイムうんたらかんたら言ってたから、双方向で行き来できるルートもあるんだよな?」

「あるにはある……みたいね。確か王都アルンの東西南北に大型ダンジョンが4つあって、そことヨツンヘイムが繋がってるの」

リーファは地図を示すと4つの場所と自分たちがいるであろう場所を指差した。

「階段のあるダンジョンはそこを守護してる邪神が当然のようにいるの」

「どんくらい強いの?」

「ユージーン将軍を破ったキリト君がいても無理だよ。サラマンダーが軍隊で行ったんだけど最初の邪神でさくっと全滅しかけて、ユージーン将軍ですらも10秒しか持たなかったし。


今は重装備のプレイヤー、公殲滅力の火力担当、支援と回復がそれぞれ最低8人必要らしいからあたしたちじゃ何も出来ずにプチプチと踏み潰されるわよ」

「そいつは勘弁だなぁ」

「ま、それ以前に九分九里階段ダンジョンまではたどり着けないけどね。この距離歩いたらどっかではぐれ邪神を引っ掛けてたげられたと思う間もなく即死だわ」

「ここじゃ飛べないしな……


と、なると最後の望みは邪神狩りのパーティの大規模パーティに合流させてもらって一緒に地上に戻る手しかないな」

「ヨツンヘイムは最近実装されたばかりだからパーティーはそんなにいないわよ」

「うーん……リアルラックが試されるな……

……ユイ、起きろ」

「ふわ……おはようございます、パパ、リーファさん」

「おはよう、ユイ。残念ながらまだ深夜だけどな。いきなりで悪いけど近くに他のプレイヤーがいないか検索してくれないか」

キリトの声に瞼を閉じて耳を澄ませたユイ。だが、すぐに目を開くと申し訳無さそうに耳をたれさせてつやのある黒髪を黒髪を横に揺らした。

「すみません、私が
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