暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン 蒼藍の剣閃 The Original Stories
ALO編 Running through to take her back in Alfheim
Chapter-13 仲間との絆
Story13-10 裏切りと協力
[5/6]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
あ、ただ一言、会わなければならならい人がいる」

「人?妖精王オベイロンのことか?」

「いや、違う。

リアルで連絡が取れないんだけど……どうしても会わなきゃいけないんだ」

そう。キリトは行かなければいけない。大切な人を取り戻すために。

「へぇェ、世界樹の上ってことは運営サイドの人?

なんだかミステリアスな話しだネ?」


キリトの真剣な眼差しを見て、興味を引かれたのか、アリシャが大きな眼をキラキラさせながら言う。

が、直ぐに耳と尻尾を力なく伏せ、申し訳なさそうに


「でも……攻略メンバー全員の装備を整えるのに、しばらくかかると思うんだヨ……

とても1日や2日じゃあ……」

「そうか………」

「いや、俺たちも取り敢えず樹の根元まで行くのが目的だから……あとは何とかするよ」



そこでキリトは突然、左手を振って革袋のオブジェクトを実体化させた。


差し出したものからはそれぞれ重そうな金属音がし、受け取ったアリシャは一瞬ふらついた後、慌てて両手で抱え直す。

と、アリシャが袋の中をちらりと覗き込んで……眼を丸くした。


「さ、サクヤちゃん、これ……」

「ん……?」

つまみ出したのは、青白く輝く大きなコインだった。

「うぁっ……」


それを見たリーファが、思わず声を漏らした。

2人の領主は口を開けて凍りつき、背後で成り行きを見守っていた12人の側近たちからも大きなざわめきが上がる。


「10万ユルドミスリル硬化……これ全部……!?」

流石のサクヤも、掠れた声で言いながらコインを凝視している。


「これだけの金額を稼ぐには、ヨツンヘイムで邪神クラスをキャンプ狩りでもしない限り不可能だと思うがな……

いいのか?

一等地にちょっとした城が建つぞ」


「構わない。俺にはもう必要ないしな」


キリトは頷き、領主に差し出した。


再び袋の中を覗き込んだ2人は、ほぅ……と深く嘆息してから顔を上げた。


「これだけあれば、かなり目標金額に近づけると思うヨー」

「大至急装備を揃えて、準備が出来たら連絡させてもらう」

「よろしく頼む」


サクヤの広げたウインドウにアリシャが革袋を格納していく。


「この金額を抱えてフィールドをうろつくのはぞっとしないな……

マンダー連中の気が変わる前に、ケットシー領に引っ込むとしよう」

「そうだネー。領主会談の続きは帰ってからだネ」


領主たちはこくりと頷き合うと、部下たちに合図した。

たちまち大テーブルと14脚の椅子がテキパキと片付けられていく。


「何から何まで世話になったな。

君たちの
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ