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ソードアート・オンライン 蒼藍の剣閃 The Original Stories
ALO編 Running through to take her back in Alfheim
Chapter-13 仲間との絆
Story13-10 裏切りと協力
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……」
「おいおいルー、抜け駆けは良くないぞ」
と、サクヤのいつもより色っぽい声が聞こえ、着流しの袖がするりと左腕に絡みつく。
「キリトはもともとシルフの救援に来たんだから優先交渉権はこっちにあると思うな。
どうかな、個人的興味もあるので礼も兼ねてこの後スイルベーンで酒でも……」
と、サクヤが耳元で囁くように言った。
「あーっ、ずるいヨ、サクヤちゃん。色仕掛けはんたーい」
「人のこと言えた義理か!密着しすぎだお前は!」
キリトがまんざらでもない顔で戸惑っていると、強い力でキリトの服がぐいっと引かれ、リーファが叫んだ。
「だめです!2人はあたしの……」
サクヤとアリシャが振り向くと、リーファが言葉に詰まった。
「ええと……あ、あたしの……」
しどろもどろなリーファの代わりに表情の戻ったキリトが口を開いた。
「お言葉は有り難いんですが……すみません、俺は彼女に中央まで連れて行ってもらう約束をしているんです」
「ほう……そうか、それは残念。
ところで……アルンに行くのか、リーファ。
物見遊山か? それとも……」
「領地を出るつもりだったけどね。
でも、いつになるか分からないけど、きっとスイベルーンに帰るわ」
「そうか。ほっとしたよ。
必ず戻ってきてくれよ。彼と一瞬にな」
「途中でウチにも寄ってね。大歓迎するヨー」
領主はキリトたちから離れると、表情を改めた。
サクヤは右手を胸に当てて優美に上体を傾け、アリシャは深々と頭を下げて耳をぺたんと倒す動作でそれぞれ一礼する。
そして、顔を上げたサクヤが言った。
「今回は本当にありがとう、リーファ、キリト君。
私たちが討たれていたらサラマンダーとの格差は決定的なものになっていただろう。
何か礼をしたいが……」
「いや、そんな……」
そこで、リーファが思い出したようにしゃべる。
「ねぇ、サクヤ、アリシャさん。
今度の同盟って、世界樹攻略のためなんでしょ?」
「ああ、まあ、究極的にはな。
二種族共同で世界樹に挑み、双方ともアルフとなれればそれで良し、片方だけなら次のグランド・クエストも協力してクリアする……というのが条約の骨子だが」
「その攻略に、あたしたちも同行させて欲しいの。それも、可能な限り早く」
2人の領主は顔を見合わせた。
「……同行は構わない、と言うよりもこちらから頼みたいほどだよ。
時期的なことはまだ何とも言えないが……しかし、なぜ?」
リーファがキリトにさっと視線を合わせてきた。
「詳しくは言えないが、それが俺がこの世界に来た意味だからな」
「あ
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