暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン 蒼藍の剣閃 The Original Stories
ALO編 Running through to take her back in Alfheim
Chapter-13 仲間との絆
Story13-9 黒白の閃光
[3/7]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
に話がある!」
あまりに大胆不敵なその声と態度に、圧倒されたかのようなサラマンダーのランス隊の輪が割れた。
空に開いたその道を、1人の大柄な戦士が進み出てくる。
炎色の短髪を剣山のようにつんつんと逆立て、浅黒い肌に猛禽に似た鋭い顔立ち。
その逞しい体を、赤銅色をしたアーマーに包み、背にはキリトのものに勝るとも劣らぬ剣を装備している。
彼はキリトの方を見ると、そのままガシャッと音をさせて彼の前に着地した。
サラマンダー領主モーティマーの弟、ユージーンだ。
ユージーンは無表情のまま、キリトを高い位置から睥睨した。
よく通る太い声が流れた。
「スプリガンがこんなところで、何をしている。
どちらにせよ殺すには変わりないが、その度胸に免じて話だけは聞いてやろう」
キリトは臆する風もなく、大声で答えた。
「俺の名はキリト。
ウンディーネとスプリガンの同盟の大使だ。この場で襲うということは我々4種族を敵にするということでいいんだな?」
――うわぁ……ハッタリにも程があるでしょ…………
「ウンディーネとスプリガンの同盟の大使が、護衛の一人もいない貴様だと言うのか」
「この場にはシルフ・ケットシーとの貿易交渉に来ただけだからな。
だが会議が襲われたとなればそれだけじゃすまないぞ。
4種族同盟を結んでサラマンダーに対抗することになるだろう」
そこで、しばしの沈黙が世界を覆った。
やがて
「たった一人、たいした装備も持たない貴様の言葉を、にわかに信じるわけにはいかないな」
ユージーンは背に手を回すと、巨大な両手剣を音高く抜き放った。
暗い赤に輝く刀身に、二匹の龍の象嵌が見て取れる。
「お前が30秒間俺の攻撃に耐え切ったら大使だと認めてやろう」
「ずいぶん気前がいいね」
キリトも背から愛刀を抜いた。
こちらは鈍い鉄色、装飾の類は一切ない。
翅を振動させて浮き上がり、ユージーンと同じ高度でキリトがホバリングする。
――30秒……大丈夫かな、キリト君…………
「不味いな……」
「どうしたの、サクヤ?」
「あの両手剣……おそらく《魔剣グラム》だろう。
なら、彼がユージーン将軍……ALOプレイヤーの中では最強クラスのプレイヤーだ」
リーファとサクヤの会話の間も、空中で対峙する2人の戦士は相手の実力を測るかのように長い間睨み合っていた。
高原の上を低く流れる雲が、傾き始めた日差しを遮って幾筋もの光の柱を作り出している。
そのひとつがユージーンの剣に当たり、眩く反射した、その瞬間。
予備動作なくユージーンが動いた。
びぃん!と空気
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ