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ソードアート・オンライン 蒼藍の剣閃 The Original Stories
ALO編 Running through to take her back in Alfheim
Chapter-13 仲間との絆
Story13-9 黒白の閃光
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サラマンダーの1人がさっと手を上げ、振り下ろそうとした、その瞬間…………
対峙する両者の中央、台地の端に巨大な土煙が上がった。
一瞬遅れて、ドドーン!という爆音が大気を揺るがし、キリトが隕石の如く速度を緩めずに着地した。
その場にいる全ての者が凍りついたように動きを止める。
薄れゆく土煙の中、ゆっくりと体を起こしたキリトが、仁王立ちになってぐるりとサラマンダー軍を睥睨した。
キリトが胸を反らせ、一杯に息を吸い込むと……
「双方、剣を引け!!」
先ほどの着地音よりデカい声が響き、ビリビリとした震えが周囲を満たした。
まるで物理的圧力に晒されたかの如く、サラマンダーの半円が動揺し、僅かに後退る。
「うわっ!」
リーファもダイブしながら圧倒されていた。
そして、冷や汗が背中を伝う感覚を纏ったまま、シルフと思われる集団の近くに降り立った。
「サクヤ」
「リーファ!? どうしてここに!?
い、いや、そもそもこれは一体……」
「簡単には説明できないの。
ひとつ言えるのは、あたしたちの運命はあの人次第、ってことだわ」
「……何がなにやら……」
女性シルフにしては秀でた長身、黒に近いダークグリーンの艶やかな直毛を背中に長く垂らし、その先を一直線にぴしりと切り揃えている。
肌は抜けるように白く、切れ長の眼と高い鼻筋、薄く小さな唇という美貌は刃のような、という形容詞が相応しいだろう。
身に纏うのは、前合わせの和風の長衣。その帯に無造作に差してあるエモノは、リーファのものより更に二寸も長い大太刀だ。
裾からは真っ白な素足が覗き、深紅の高下駄を引っ掛けたその姿は、一目見れば忘れられないだろう。
さらに、デュエル大会では常に決勝に進む程の剣の達人であり、公正な人柄で人望も厚い。
彼女がシルフ領主、サクヤだ。
その隣にいる、小柄な女性プレイヤー。
とうもろこし色に輝くウェーブヘア、その両脇から突き出た三角の大きな耳はケットシーの証だ。
小麦色の肌を大胆に晒し、その身に纏うのはワンピースの水着に似た戦闘スーツで、その両腰には巨大な三本の爪が突き出たクロー系の武器を装備している。
臀部には縞模様の長い尻尾が伸び、本人の緊張を写してぴくぴくと震えている。
その横顔には、睫毛の長い大きな眼とちょっとだけ丸く小さな鼻、愛嬌のあるその顔はとても可愛らしく、驚く程の美少女振りだ。
彼女がケットシー領主、アリシャ・ルー。
そして、白い長机の左右にシルフとケットシーが6人ずつ並んでいる。
皆揃って呆然とした顔で立ち尽くしていた。
再びキリトが叫ぶ。
「指揮官
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