第十四話
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ってしまったら……なぁ。
「……ねえ凪くん、どうして興味を持ったの?」
「姉さん……?」
「いいから、お姉ちゃんに教えて?」
俺の携帯の画面をのぞいていた姉さんは、俺の顔をまっすぐ見てそう聞いて来る。普段の姉さんとは違う、ちょっと真剣な様子だ。どうしたんだろう……?
「あー、えっと……最近、クラスメイトと都市伝説の話をしたんだよ。姉さんも知ってるだろ?ティア」
「ああ、うん。あの子か……」
一瞬、さらに真剣な様子の表情になった姉さんなんだけど、すぐに普段の表情に戻った。なんだったんだろうか、あれは。
「それじゃあ、いまなぎくんの周りでは何か都市伝説のお話がされてたりするのかな?」
「あ、ああ……うん。中学の時にあった『音楽室のクラリネット』みたいな怪談系が多いのかな」
色々と気にはなったんだけど、聞く気にはなれなくてそのまま質問に答えてしまう。今目の前にいる姉さんは、さっきのが俺の目の錯覚であったのかと疑ってしまいそうなほどに普段通りの姉さんなのだ。だから……
「それじゃあ、その話をしながらごはんにしよっ。おなかいっぱい食べてね、なぎくん」
「うん、姉さんの作るご飯はおいしいから、いくらでも」
俺の頭からはこの時の姉さんのことは、完全に抜けていた。
◆2010‐05‐12T23:50:00 “Nagi’s Room”
姉さんと俺の二人で楽しく夕食をとり、風呂に入った後。俺は再びインターネットで思いつく都市伝説について調べてみた。
八霧中学にはなかったけど、全国的に有名な『花子さん』なんかは、それはもう凄いヒット数だった。
書籍や映画なんかも出てきたくらいだから、有名度は半端じゃない。ロアとして現れたのなら、それはもう強力な敵となってしまうのではないだろうか。出来ることなら、友好な関係でありたい。
「学校の怪談系は定番ものが多いし、強いのばっかりなのかもなぁ」
その辺りについては、明日テンに相談してみよう。ウチの学校にもいるんだったら、早めにあいさつした方がいいかもしれないし。とそこで、『8番目のセカイ』で『八霧高校』と検索すれば出るんじゃないかな?なんて思ったのだが、無理だということに気付いた。
なんでなのかは分からないけど、俺の『Dフォン』は『8番目のセカイ』のサイトにつながってくれないのだ。
まさかの初期不良というパターンも出てくる。普通ならこんな状況でそんな気の抜けてしまいそうなことはないと思うんだけど、鈴ちゃんのことがあった以上ないとは言えない。何でも起こりうるんだ、本当の意味で。
「となると、今現在分かってるのはコード読み取りくらいなのか……」
一番重要そうなものではあるし、これが使えれば何とかなりそうではあるけど……それで
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