第4話Aパート『見知らぬ、天井』
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手元の鞄に手を突っ込み、「えーと何処だっけー」などと呟きながら引っ張り出したのは金属製のケースだった。楽器でも入っている、あるいは非合法の取引の場面で大金が入っているような。
…鞄より大きいのだが。まあ、ドクターとやらもポケットより大きなドリルを取り出していたし。そういう、四次元何とか。のような技術が確立しているのかもしれない。
「では、ありがたく」
ヒデオはケースの取っ手を握り持ち上げた。ズッシリと重いが、持ち運びに苦労するという程ではなかろう。
「マスターっ、中身を確認しないのですか?」
「不要」
どんな武器だろうと。自分には、使いこなせるとも思えない。しかしこのような金属ケースなら、殺し屋じみた男の小道具として役立つだろう。サングラスとあわせて怪しさを倍増させられる。
「ふっ。大した自信だな」
「ですねー」
心底楽しそうな高瀬に、リリーも同意する。
「では、ネルフから連絡が来たらこっちに繋げ。巧く取りまとめてやろう。それまでは…、そうだな。貸付金の回収業務にでも就いておけ。まあアリバイ作りだ。実績は問わん」
そう言って、債務者リストと車のキーを渡された。
とにもかくにも、こうして。ヒデオ、就職。ネルフは、どう出てくるだろうか?
[続く]
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