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戦闘城塞エヴァンゲリオン
第4話Aパート『見知らぬ、天井』
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る。貴様にも同型をくれてやろう」
高瀬の携帯を眺めて言ったウィル子に、自慢げにそう返した。

あとはノート型のパソコン。ウィル子の行使できる能力は感染した機器の性能に左右されるそうだから、できるだけ高性能な最新型をお願いした。


雇用契約書や支給品の準備を指示してからしばらくして。
荷物を抱えてやってきてのは一人のメイドだった。二十歳+αくらいだろうが、何故かミラーグラスをかけていて、その顔立ちははっきりしない。

「ご主人様ー。持ってきましたよ」
「リリー、足労をかけてすまん。君にも紹介しておこうと思ってな」
そう言って高瀬は、リリーというメイドにヒデオとウィル子を紹介する。

「あれれっ。ロボットのパイロットっていう大会参加者じゃないですか。ご主人様、…どんな卑劣な手段を使って勧誘したんですか?」
「馬鹿を言え。彼ら自身が我が社を希望して来たのだ」
疑わしそうに、メイドは高瀬を見た。ご主人様と呼んでいながら随分と気安い感じだ。

「あ、私はこうゆう者なんで、よろしく!」
と、ふたりにそれぞれ名刺を渡す。名刺には、『伊織魔殺商会会長 兼 魔殺商会グループ影の総帥(そうすい) リリー』とあり。

社長に続いて、会長。それも見た目にはそんな役職に就いているとは思えない若い女性で。
「しかも、影の総帥とは一体?」
ウィル子が驚きの声を上げる。“影の”なのに名刺に刷ってしまうとか、それはどうなのか。

「聖魔杯参加者同士、仲良くしましょ?」
にっこりと、そういう彼女。何となく、ヒデオには凄絶な笑みに見えた。


  ◇  ◇  3  ◇  ◇


ヒデオは黒いスーツに着替えていた。支給されたもので、金融会社の制服だとか。仕立てのいい高価な品だとおもうが、随分金をかけている。それに、サングラス。見た目に迫力が増すからということなのだが。

「ち、ちょっと、サングラスを外してみろ。」
言われて、すっとそれを外してみると、おおーっと、ウィル子を含め歓声があがる。なんだこれ。

「怖っ!!怖いのですよー。まるで殺し屋なのですよー」
「そうだよねー。血も涙も無い殺人マシーン!!って感じっ」
ウィル子とリリーが、わきゃわきゃ楽しそうに言い合う。

「…サングラスを外した方が、威圧感があるくらいだな。これは失敗だったか?…いや、そうだな。サングラスを掛けた状態で相手に近づき、至近距離で外してプレッシャーを与えるというのはどうだ」
いったい、何のために。とは思ったが、そういう戦術もありといえばありで。

「ウィル子ちゃんはどうする?制服、支給しよっか?」
「制服とゆーと、そのメイド服ですか?」
うんうんと頷くリリーに、「じゃあ」と言うと、ざっとウィル子の姿にノイズが入り、その瞬間メイド服
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