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寄生捕喰者とツインテール
告げられるは詳細
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のだろうか。


「閉じ込められたのか!?」
「いえ、呼びもどせばいいだけなので……しかし誰が」


 二度も発明品の所為でぶち壊された空気だが、今回も何とか取り戻し、テイルブレス譲渡の話へと戻っていく。






 時を同じくして、エレベータ内。

 そこでは『二つ』の声が響いている。


「やっぱり、もう限界?」
『アア、俺の力を徐々に流しこんで行っテモ、これ以上はもたネェ。流しこみ過ぎたら逆にばれるかラヨ』
「なるほど……でも」
『デモ?』
「おなか減った」
『この状況と全く関係無イナ、そして繋がりも無イ』


 そこに居たのは、グラトニーだった。

 『風陰東風(ふういんこち)』と名付けた隠密技と、ラースの助力で今の今まで隠れ続け、総二達の会話をずっと聞いていたらしい……が、しかし何時もと姿が違う。

 血走っている左目には眼帯が付けてあり、化物の様な左腕は小さくなり人間と同じ質感となっているが、隠しきれていないのか所々タトゥーの如く浮き出ている。
 それは右足も同様だった。

 服は何時の間に用意したのか、下は陸上選手顔負けの短すぎる短パンとスパッツ、上は肩部分が露出した袖口の大きい長袖の服だった。
 中央には口とピザのマーク、その下に “berryhungry……” と英語が書き記されている。


 何故人間の様な体となっているのか、そして何故ラースの声が表に出ているのか―――実は、先の戦いでエレメリアンを食べた際、漸く一定値に達した為、人間化とラースの声の表面化が出来る様になったのだ。

 ちなみに瀧馬に戻らない理由はと言うと、エレベーター内に何が仕掛けられているか分かったモノではない為、エレメーラ摂取と力のセーブ、正体隠蔽が同時に行える格好でいるのだ。
 また、万が一客が居た場合の対処の理由もある……が、実はもう “close” の札は欠けてあるので、この理由で気を張るのは徒労であるのだが。


 エレベーター内にはやはりカメラと録音機材があり、そこから微妙に吸い取り続けて、機能を狂わせていた。
 先のトゥアールのデータ消失事件も、恐らく彼らの犯行だろう。


 ……エレメーラ摂取よりも、くだらない事に対する怒りに思えるのは、此方の気のせいだろうか。


「会長、ツインテイルズに入るのかな……」
『だとしタラ、単純感情種の話は一旦お預けダ。新人なのにアイツらの相手何かしタラ、瞬く間に喰われっちマウ』
「うん……妥当」

 漸く喫茶店内へと着いたエレベーターから降りると、やはりか存在する監視カメラの所為で戻れず、仕方なしに少女姿のままで閉まるエレベータののドアを見やる。


『だから今回は偵察で終わらせたノヨ。アジトも分かった
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