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寄生捕喰者とツインテール
告げられるは詳細
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のに、根っこから騙す様な真似して……」
「いいえ、良いですわ観束君。ヒーローが正体を隠すのは、至極当然のことですもの」


 そこで会長は辺りを見回し、首を傾げながら総二の方を見た。


「そう言えばグラトニーは……」
「彼女は知っているかもしれないけど、奴等と同じエレメリアンなんだ」
「ああ、ニュースでやっていたな。だが、あんな奴等と一緒にはできないと思うが……」
「私達も良く知らないけど、如何やら種類が違うらしいの。簡単に言えばアルティメギルは変態共、グラトニーはある程度常識人、って言った方がいいかも」
「なるほど……しかし、此処に居ないと言う事は、やはり敵でも味方でも無いと言う事か」


 ニュースでも度々取り上げられるグラトニーは、今こそ人々を救ってくれる新たな第三のツインテイルズとして期待されてこそいるが、総二達の側からすれば現時点の目的はシンプルなれど『これからの目的』は謎な第三勢力。

 加えてドラグギルディを瞬殺した青年に、柿色の巨大腕を持ったエレメリアン、彼等単純感情のエレメリアンの情報を知っているかもしれないキーとなる人物であり、思った以上に複雑な関係ではあるが、今言うことでは無かろうと総二は口を噤む。


 その後情報を整理し終え、確りと頷いた会長(のツインテール)を見て、総二は真剣な表情で告げた。


「もう分かっているとは思うけど、俺達がツインテイルズだって事は秘密にして置いて欲しいんだ。テイルレッドとして、戦えなくなるかもしれないし……」
「おねがい会長!」
「ええ、勿論ですわ。これ以上、迷惑をかける訳にはいきませんものね」


 ツインテール好きでなくとも思わず目を奪われる、整えられた美しい下結びのツインテール。ふわりと揺れたそれをしかと見つめ、総二はある決心をする。

 イスから立ち上がり、工具箱からある者を取り出した。それは黄色い腕輪―――見紛おう事も無い、間違い無くテイルブレスだ。

 総二の意図を察した愛香と、何時の間にか戻ってきていたトゥアールの目が丸くなるが、総二はまっすぐに会長の元へ歩いて行く。


「トゥアール……このテイルブレス、会長に託しても良いかな」
「総二様……!?」
「そーじ!?」


 二人が総二に心を問い掛けるべく詰め寄り、溜めた台詞を言いかけたと同時、世にも奇妙な現象が起こる。


「あっ!? エ、エレベーターが勝手に!」
「ブレッッゥウッ!? 嘘おっ!?」
「閉まった……と言うかの登って行っていますね」


 そう、エレベーターが勝手に駆動し、上階へと移動していったのだ。
 当然部屋の中には六人以外おらず、他には気配すらないので、誰も利用していない事になる。

 ならば……何故勝手に起動していった
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