マブラヴ
ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり
0946話
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リヨンハイヴからの侵攻を考えなくても良くなったとはいっても、まだまだ油断は出来ないだろう。
……まぁ、BETAの習性を考えると、イギリスに攻め込むよりもリヨンハイヴを取り戻すのを優先しそうだが。
その辺はイギリスとしても望む所だろう。地上でならリニアガン・タンクやガン・ルゥといった兵器が使えるのだから。
ともあれ、それらの理由もあって最終的にはシャドウミラーの望む展開となってG元素の分配も終わった訳だ。
ああ、勿論現在使用法が判明している以外のG元素に関してもそれなりに分配はされている。
寧ろ、こちらの希望したG元素以外の多くを国連側に譲り、G元素の量のバランスをとった形だ。
ただ、技術班は現在異様に急がしいんだよな。
門世界で入手した炎龍の死体の解析に、門の解析だってまだ終わっていない。
グレイ・イレブンをブラックホールエンジンに触媒として組み込むのも研究中だし、そして何よりも現在のシャドウミラーの中でも最優先事項と言ってもいいグレイ・シックスを使った、時の指輪をホワイトスターに融合させる研究。
これらの事を考えれば、どうしてもまだ判明していないG元素に関しては後回しになってしまう。
「……ま、そういう訳でハイヴ攻略に関しては少し時間が欲しい訳だ」
詳しい説明はせず、大まかな説明を口にして画面の向こうにいる友人へと告げる。
『そうは言ってもね。こちらとしても波に乗っているうちに、ハイヴの数は出来るだけ減らしておきたいというのが正直な気持ちなんだが』
現在はちょっと忙しくて手が出せそうにないというのを聞いた崇継が、溜息と共に愚痴を吐き出す。
向こうの気持ちも分からないではない。何だかんだでここのところは連戦連勝に近い感じでハイヴを攻略しているんだから、一般市民ならともかく為政者としては俺達の力を借りられるうちに少しでも早くハイヴの数を減らしたいのだろう。
だが……こっちにも当然事情がある。
俺が言った理由もそうだし、門世界に関しても今は色々と忙しくなってきている。
特にピニャやボーゼスがホワイトスターの姿を見た以上、自分達ではどうやってもシャドウミラーを含む異世界間連合軍に勝つ事は出来ないと判断して、早期講和に向けて動き出しているのは間違いない。
いやまぁ、あれだけの国力の差を見ても俺達に勝てると判断したのなら、それはそれでいい。そんな風に自分達の力を過信しているのなら、その思いを抱かせたまま滅ぼしてやればいいだけなのだから。
もっとも、こっちとしては講和条件……いや、宣戦布告の時に口にした無条件降伏以外を認めるつもりは一切ない。
ホワイトスターに手を出した愚かさを存分に噛み締めて貰わないといけないからな。
そして何より、帝国の従属国だ。俺達と内応しているのが強気
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