第百十八話 平穏
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エリオ「変わらないね。」
キャロ「うん」
ブイモン[焼けたぞ!!さあ、食え!!]
魚の焼けた香ばしい匂いがするとブイモンが叫んだ。
全員【頂きます】
大輔「エリオ、キャロ。今のデジタルワールドの食い物は今しか食えないから腹一杯食えよ」
フェイト「そうだよ。お代わりも沢山作ったからどんどんお代わりしていいからね?」
エリオ、キャロ「「はい」」
まだ出会ってすらいないのに、本当の自分の子供のように接してくれる大輔とフェイトにエリオとキャロは嬉しく思う。
暖かい家族の時間。
現実世界にはないデジタルワールド特有の気持ちの良い風が駆け抜けていった。
しかし。
レディデビモン[見つけたわよブイモン]
ブイモン[んあ?]
魚を口に一杯口にしてモゴモゴしているブイモン。
チビモン[あああああ!!?]
不倶戴天の敵を見るようにレディデビモンを見るチビモン。
大輔「ん?お前確か、ピエモンの部下の…ブイモンに会いに来たのか?」
レディデビモン[まあ、そんなとこね]
チビモン[ふざけるなああああああ!!お兄ちゃんに近寄るな!!帰れ!!帰れええええ!!!!]
この前の怒りを爆発させながら叫ぶチビモンを無視してレディデビモンはブイモンに歩み寄ると口元の食べかすを拭ってやる。
ブイモン[ん、サンキュー]
レディデビモン[男前が台なしよ?]
チビモン[(むあああああ!!お兄ちゃんとイチャイチャしてるうううう!!私のお兄ちゃんなんだから触るな!!私のお兄ちゃんに触るなああああ!!)]
大輔「(何となくチビモンの考えてることが分かるな)」
フェイト「(うん…)」
目線で会話する二人。
チビモンは嫉妬の炎を燃え上がらせながらレディデビモンを睨んだ。
レディデビモン[さてと今日はこれで帰るわ。またねブイモン。それからチビモンだっけ?]
チビモン[何?]
むすっとしながら聞き返すチビモン。
レディデビモン[嫉妬は醜いわよ]
それだけ言うとレディデビモンは飛び去った。
チビモン[余計なお世話だあああああ!!来るな!!もう二度と来るなああああああああああ!!!!!!]
チビモンの怒りの咆哮がデジタルワールドに響き渡るのだった。
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