イレギュラーな試合 前編
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ヴィッヒが一人で対処するには荷が重いだろう。
「ライフルモード!」
手に持ったピストルビットの内、一基をホルスターにしまいこむと、もうひとつのグリップとセンサーの取り付け位置を変え、ライフルモードに変更する。
「動いた!」
ボーデヴィッヒが止まった一夏にレールカノンを向けると、一夏の真後ろから姿を表したシャルルがアサルトライフルを放った。
この攻撃で集中を切らしたボーデヴィッヒがAICを解除し、すかさず距離をとる。
そして、シャルルの追撃。
手元に新たに銃を呼び出したシャルルは逃げるボーデヴィッヒに向けて銃を乱射しようとする
高速切替(ラピッドスイッチ)。シャルルの得意技だ。
だが、その追撃をみすみす逃すつもりはない
「狙い打つ!」
センサーで照準を合わせビームを放つ。
攻撃に気づいたシャルルだったが、これを避けることは叶わず直撃。
なんとか、追撃を中止させた。
「中か!」
その様子を見ていた一夏が俺を見つけると、白式で向かってきた。
俺はすぐにホルスターに手持ちのライフルビットを収納すると空に飛んだ。
上空なら、俺のビットは上下左右、三百六十度のどの位置にも展開できる。
「くそ、待てよ!」
「言われて待つやつはいねぇよ!」
一夏が追ってきているのを確認しつつ、横目でボーデヴィッヒの方を確認する。
一対一となっている今は上手くシャルルの攻撃をAICで防いでいるようだ。
(なら、このまま一対一でやってもいいな)
俺はホルスターから一基のピストルビットを展開させ、後ろから追ってくる一夏に牽制の一発をお見舞いする。
いきなりの攻撃に驚きながらも、なんとか回避した一夏。 だが、これで動きは止まった。
俺は一夏に正面から向き直り、残りのピストルビット全てを周りに展開させた。
全部で十四基のビット
「……相変わらず、どうやって動かしてんだよ、そのBT兵器」
「俺だから、としか言いようがねえよ」
「セシリアでも四基で動けなかったんだけどな……」
雪片弍型を構え、戦闘体制をとる一夏。
どうやらやる気は満々、といったとかろのようだ
「まぁ、個人の問題だからな。 んじゃ、続きは終わってから、てな!」
行けっ!と合図を出して全てのビットを出撃させる。
計十四のビットは絶え間なく一夏にビームを浴びせ続ける。
「クソッ! 数が、多いっ!」
「まだまだいくぞ!」
サバーニャの体の各所に搭載されたマイクロミサイルを十発発射。
ビットに意識が向いていた一夏は何発かを雪片弍型で破壊するが、やはり無理があったようで残りのミサイルとビ
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