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問題児たちが異世界から来るそうですよ?  〜無形物を統べるもの〜
悔しさ
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はなかなか消えない。

「あー・・・そうだ、ヤシロちゃん。一つ聞いてもいいか?」
「いいよー。んっ・・・なあに、お兄さん?」
「なんかさ、最近十六夜おかしくないか?」

先日十六夜と話をしたときに違和感を感じた一輝は、そうヤシロに尋ねる。一輝の知る中でそういう方面に一番敏感なのは彼女だ。

「そうだねー。んっ、んー・・・何か無理をしてるのか、隠してるのか、ごまかしてるのか・・・そんな、感じかな?」
「やっぱり、そんな感じだよなー」

そして、その八代が自分と同じ考えであることを知り、まず間違いないだろうと確信する。つまり、あの十六夜に何かあった。そして・・・

「・・・どうすっかなー・・・」
「んあっ・・・いつも通り、でいいんじゃないかな?」
「いつも通り?」
「うん、そう。あんっ・・・・お兄さんらしく、真正面から」
「・・・ま、それもそうだな。いつもと違って男相手だから、遠慮なく殴れるし」

はっきりとそう言った一輝にヤシロは笑みを見せ、再び全体重を肩にかける。
この後しばらくの間、一輝の部屋からヤシロの悩ましそうな声が聞こえてきたとかなんとか・・・
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