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問題児たちが異世界から来るそうですよ? 〜無形物を統べるもの〜
悔しさ
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か」
もとの世界ではそうでもなく、全体的に鍛えていた一輝なのだが、ここは修羅神仏の遊び場である箱庭。そういう考えから、今はまだ使えてもこれから先使えなくなる技術は捨てることにする。これまで身に付けたものまですてるのではなく、これ以上の鍛練をしないという形で。
アジ=ダカーハと戦った結果、これ以上成長したとしても通用しない、とわかってしまったのだ。
「んで、呪術の方は・・・」
一輝はそう言ってから目を閉じ、体中に呪力をめぐらせる。イメージしているのは、血管。常に血が流れていて感情によってその速さが変わる血管というのは、常に体中に呪力を巡らされ、怒りによってその量が一気に増える一輝にとってはとてもイメージのしやすいものであった。他にも、血が流れるという光景をよく見るから、という理由もあるのだが。
今回はそれを、意図的に流れる量を変え、どの場所により多くいかせるのもかえる。
「・・・よし、ちゃんと動いてるな。これならよっぽど何かあっても大丈夫そうだ。」
「確かに、ちゃんと動いてるね!体の方もある程度なら戦えそうだし。」
うん?と返事が帰ってきたことに一輝は首をかしげるが、目を開いて目の前にいる人物を見て納得する。
「ヤシロちゃんか・・・いつの間に入ってきたんだ?」
「お兄さんが目を閉じて集中してる間にこっそりと。それにしても、一日で結構ついたね〜」
ヤシロはそう言いながら一輝の腕をふにふにする。足の方も軽くさわって確認している。ただボディタッチをしているだけという可能性もあるのだが、まあそこは気にせずにいこう。
「普通の人間と比べると、かなりついてる。つい最近までベッドで寝たきりになってたとは思えないくらい。けど・・・」
「前に比べると落ちてるし、そもそも相手は人間のわくにいない。体一つで戦うのはしばらくは無理かな」
念のために言っておくと、前だってムッキムキだったというわけではない。服の上からでも分かるほど、というわけでもなく、ただ脱いだら驚くとか、さわってみて驚くとか、そういう部類だ。
「まあ、あそこまでとは欲張らないけど、スレイブを使いこなせるくらいまでは戻したいところかな」
「それくらいになった方がいいのは、間違いないね〜。よいしょっと!」
ずっと一輝の体をさわっていたヤシロは、そこで一輝の足と足の間に入り、一輝の体を背もたれにして座る。せっかくの広い風呂場なのになにしてんだ、といいたくなる光景だが、一輝はもうなれた様子で座りやすいように足を開き、髪が湯船に浸からないようにまとめているその頭を撫でる。
あ、本当に今さらだけど、ヤシロは真っ裸だ。見た目十歳ほどなのでほほえましい光景ととるかいかがわしい光景ととるかは皆さんにお任せします。大抵は後者だろうが。
「それにしたって
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