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問題児たちが異世界から来るそうですよ?  〜無形物を統べるもの〜
悔しさ
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具体的には、

「・・・確か、お日様が上るより前に出ましたよね?」
「それくらい、だったかなぁ・・・一人分だけ早くつくってもらっちゃって、わるかったな。」
「いえ、元々起きていたのでいいんですけど・・・今、もうお昼ですよね?」

そう、日が上る前に走り始め、太陽が真上から少し進んだくらいの時間まで、とにかく走り続けたのだ。
リリは言ってから真上を見たりお腹のすき具合から昼食をとったかを確認したりして、間違っていないという確信をえた。

「やっぱり、まだそれくらいだよなぁ・・・あー、体力落ちたなぁ・・・」
「それで落ちてるんですか・・・」
「もといた世界じゃ、一日二日全力で戦い続けることもあったし、それに耐えられるくらいの体力はあったんだよ。それを考えると、結構ね・・・っと」

息も整ってきた一輝は、清明から届いたジャージの上を脱ぎ、それを絞る。
したに小さな水溜まりができると、次はインナーも脱いで、絞る。水溜まりはさらに大きくなった。

「・・・全部汗、ですか?」
「そうだけど。水分補強とかは水樹の枝でできたし、汗はかきつづけた。リリ、どばっと水かけて」
「あ、はい」

一輝から水樹の枝を受け取ったリリは、言われた通り思いっきり水をかける。

「あー、汗も流れてスッキリした!ありがとな、リリ」
「いえ・・・えっと、お風呂はいれますけど、入りますか?」
「そうする。軽くほぐしとかないと、筋肉痛になりそうだし」

そういいながら立ち上がった一輝は脱いだものを着なおしてから風呂場に向かう。
念のために、と脱衣場で一通り確認をし、声も出してみて先客がいないことを確信してから、服を脱いで洗濯かごに放り込み、タオルを一枚だけもって入る。
そこに充満している樹の香りを胸一杯に吸い込むと、かけ湯をしてから湯船につかった。

「あー・・・やっぱ風呂はいいよなぁ・・・」

なんだかんだ言って神社育ちの純日本人である一輝は、表情を緩めてもう少し湯船に沈む。そのとき腰に巻いたタオルが目に入り、一瞬もやっとするがまあ仕方ないとして流す。本人としては気にしておらず、件の相手も気にしていないのだが、外聞的な問題とでもいうべきか、まあそういう方面で多少の問題があるのだ。ついでに、うっかり入ってきてしまったときのためでもある。年頃の少女がいる以上、必要なことなのだ。

「ふぅ・・・もうちょい筋肉つけないと、スレイブは使えそうにないな。獅子王は、完璧じゃないけど使えなくもない」

湯船の中で軽く腕を動かしてみたり肩を回してみたりして調子を確かめつつ、リラックスする。ここでまで鍛えるつもりはないが、確認くらいはしておきたい、というところだろう。

「体術の方は、使えて全体的に十の型までかな。他は・・・早々使わないし、いい
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