番外編:パラレルワールドに行きます 〜その二〜
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だろうがな。
「は? ドライグどうしたんだ。急に笑いだして。お、おい、しっかりしろ、ドライグ! ドライグ!」
どうやら赤トカゲは変態達のせいで完全に狂ったらしいな。ついでだ。そのまま、歴代赤龍帝もこっちと同じになりゃいい。そうすりゃ、俺と同じ苦しみが味わえるだろうぜ。……10年近くその苦しみを味わってきた俺はよく耐えたもんだ。
「で、俺達はいつまでこの世界に居りゃいいんだアザゼル? こっちも暇じゃねえんだ。とっとと帰らせろ」
「あー……それがな」
気まずそうに目を逸らして、何やら怪しげな機器の残骸を見つめるアザゼル。おい、もしかしなくてもあれが俺達をこの世界に呼び寄せた機械か? それがぶっ壊れているってことは……考えるまでもねえな。俺達はあれを直るのを待つか、新しいやつが出来るかまでは帰れねえってことだ。
いっそのこと設計図をかっぱらって俺が作るか? いや、何で俺がこんなやつらの尻を拭う真似をしねえといけねえんだ。アザゼルのやつなら、無駄に技術力はあるんだ。しばらく待ってりゃ、勝手に直すだろ。
「けっ……まあいい。今日の所はどっか適当な場所に泊まるから、てめえはさっさとその機械直せ」
「待って、えっと……もう一人のイッセー。あなた、お金はあるの? 多分だけどカードはこの世界では使えないわよ」
そう言って、この世界のリアス・グレモリーが俺に声をかける。確かに、俺の口座はこの世界にはねえだろうな。だとしても、俺が金に困ることは無い。ある程度の現金は常に持ち歩いている。俺は懐から、札束を二つほど取り出し軽くめくる。
「二百万か……まあ、しばらくは問題はねえな」
「はあ!? なんで、お前そんな額を軽く持ち歩いてるんだよ! 同じ俺だろ!?」
「カスが俺を同類に見るんじゃねえよ。俺とてめえは違う。そんな当たり前のことも分からねえのか、カス馬鹿」
何やら、俺が金を持っていることに驚愕するこの世界の俺に苛立ってそう吐き捨てる。そして、同じ顔をしていようが、同じ性格をしていようが、違うもんは違う。と続けると、罵倒された怒りも失い、まるで目から鱗が落ちたという顔をして俺を見つめる、カス。
その顔が気に入らないのでふん、と鼻を鳴らしてそのまま外に出て行く。その後ろにユニ達が続く。そういや、“イリナ”と“ゼノヴィア”を回収しねえとな。俺は消えていったあいつらを回収するべく声を掛ける。
「おい、イリナ、ゼノヴィア行くぞ」
「「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい」」
「あ
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