夜会
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投槍、弓、チャクラムぐらいだと思う。まあ、すべてを網羅しているわけじゃないから他にもあるかもしれないが」
「……弓かな」
「弓か……」
確かALOにおける弓は矢に金がかかるわ、当たらないわで結構不遇だった気がする
空を素早く飛ぶシルフが使う短弓か力の強いノームの使う弩ぐらいか?魔法耐性の強いボス用でメインアームにしているやつなんてほとんどいない
「弓といっても短弓、長弓、バリスタなんてのがあるが……」
「一番射程が長いのは?」
「長弓だけど……」
威力はバリスタが一番。当たり前か
「じゃあ、ケットシーで長弓にする」
予想の斜め上をいく詩乃。優衣にも予想外だったようで普段の無表情を崩して唖然としている
「弓ってのはシルフの短弓かノームの弩がセオリーだと思うんだが……」
「私は狙撃手だからね。一番目がいい種族って書いてあるケットシーで超遠距離から狙撃をする」
そんなにそれを貫きたいんですか?詩乃さん
「弓の有効射程ってそんなに長くなかった気がするんだが……」
「……魔法の1.5倍ぐらい……」
意外とあるらしい
どの魔法を基準にしてるかは知らないけど
「なら、決定かな」
「まあ……自分でしっかり考えたなら止めはしないが……」
大丈夫か?
「楽しみ方は人それぞれでしょ?」
「……そうだな」
SAOとかは完全に遊びではなかったし、ALOやAMO、そしてGGOでは誰かさんの野望を阻止するので忙しかったから遊んでいる暇がなかったからその楽しむということを忘れていた
「じゃあ、それで決定かな」
「そうか……そろそろ解散した方が良さそうだ」
時計を見ると消灯の時間が迫っていた。さすがに男性である俺の病室に女性である優衣と詩乃をこんなに遅くまで残るのは許してくれまい
……男性でもダメだろうが
「そうだ、リン」
「ん?」
名残惜しそうに病室を出て行こうとしていた詩乃だが、入り口のあたりで振り返る
「来週の土曜日、空いてる?」
「まあ、空いてるが……」
警察の突発的な事情聴取がなければ、と注釈がつくが
約一週間ぐらいあるしその頃には終わっているだろう
「じゃ、じゃあ二人で遊園地に行きたいな」
「……わかった。待ち合わせは前と同じ駅前でいいか?」
「うん。じゃあ、おやすみ」
「また明日な」
扉が音もたてずに閉まると部屋に静寂が訪れた
ダイブも禁止されているからなにもすることがない
「寝るか……」
最近寝る時間も遅かったからちょうどいいしな
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