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ソードアート・オンライン〜ニ人目の双剣使い〜
夜会
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イと言います。これからよろしくお願いしますね、詩乃さん、優衣さん」

「あ、よろしく」

「……よろしく……」

俺の携帯のランプをペカペカ光らせながらユイが丁寧に挨拶するとつられたのか詩乃と優衣は頭を下げる

「なんでユイがいるんだ?いつもはキリトの携帯だろ?」

「にぃが他のゲームに浮気しないかどうかってママに見てきて欲しいって頼まれたんです」

「おいおい……」

そんなことで娘を使うなよな……
俺にとってもユイは可愛い妹みたいな存在なんだから

「え、にぃ?」

ユイの俺に対する二人称を聞き咎め、フリーズが解けると同時に俺につっかかってくる詩乃
顔が近い。一応ここがベッドの上であることを自覚して欲しい
事情を知っている人ならいいが、知らない人から見ればかなり危ない

「ユイ、説明を頼む」

「簡単に、でいいですか?」

「もちろん」

詳しく話すと時間をとられすぎて消灯時間+中断のコンボを食らうって









「リンも無茶をするね」

「そうしないと全滅してたんだが……」

ユイの話は出会いから始まりの街までの簡単なものだったのだが、なぜか運命の鎌との戦いだけは詳細に表現してみせた
単に弾いてただけなんだがそんなに凄いかね?

「じゃあ、私はパパのパソコンに戻りますね」

「おう、まあキリトのやつに今度会ったら覚えておけって言っといてな」

「わかりました! にぃ、おやすみなさい」

最後にコロコロと笑うとユイの声が聞こえなくなった
盛大に場を掻き乱していったがどうせ後々詩乃たちとユイは会うことになるんだ。そう思えば特に恨みも感じない
キリトは……クックック……

「それで種族は決めたのか?」

「ん〜遠距離系の武器ってあるの?」

「……遠距離……魔法ぐらいしか……思いつかない……けど……」

普通の人は優衣のように遠距離系といえば魔法しか思いつかないだろう
なにせ、これはALOの話。妖精たちが舞うALOにて最もファンタジー色の強い魔法を他の武骨な遠距離系武器で代用しようなんて者は少ない。というか皆無と言ってもいい
後衛は魔法特化のダメージディーラーか回復特化のヒーラー。補助特化のバッファーはあまりいない。大体がヒーラーを兼ねている。珍しいのでデバッファーなんてものもいるが、これがセオリーだ

いきなり魔法以外の武器を使おうという発想が出るのは硝煙と鉄の世界の申し子である詩乃らしいといえば詩乃らしいのだが……少女としてどうかと思う

「なに?」

じっと見すぎたらしい。心の中の言葉を感付かれないうちに話題を反らした方が良さそうだ
女の勘って怖いから

「遠距離系武器だったな?遠距離系武器なら投剣、
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