夜会
[1/3]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
その数分後、サイレンと共にやってきた警察に新川恭二は逮捕された
罪状はとりあえず殺人未遂らしい
余罪はこれから増えていくそうだ
俺と詩乃、そして優衣はパトカーに同行してきた救急車にて病院へ
ただの検査。一応形式上だったらしいが、一晩病院の個室に泊まることとなった
「人間ってのはじっとしているようにできていないってのを実感した」
「私は慣れてるけど……」
「……詩乃は狙撃手……」
「そうだよね」
検査といっても全員、体は健康(心はわからない)なのですぐに終了。残った結構多い時間はベッドの上で寝てないとダメなんだが、示し合わせたように詩乃と優衣が俺の部屋に集合したので強制的に座談会になっている
「……燐はALOから……コンバートさせてた……んだよね?」
「まあ、そうだな。そうでもしなきゃ戦えないって」
初期能力値でレオンやステルベンと相対するなんて恐怖を通り越して無理である。PS(プレイヤースキル)はほぼ互角か向こうの方が上。詩乃の援護があったとしても初期能力値では勝てないかもな
「……またALOに帰って……くるの?」
「帰らないと後が怖い。主にアスナとユイが」
アスナは未だにゲーム内では俺のことを息子と見なしているらしく、色々と心配される。ユイにいたっては本物の兄のような扱い。怖いというか耐えられない。良心の呵責的な問題で
「……詩乃も来る……?」
「……私はそういうファンタジー系は……」
そう言って難色を示した詩乃の耳元で優衣が何事か呟く。結婚とか生活とかいう単語が聞こえてきたが……なにを出汁にしている……
「わかった、新しくキャラを作ってALOを始める」
落ちた
だが、勢い余ってコンバートすると言わなかっただけまだ理性が残っていたと言えるだろう
「……じゃあ種族……決めようか……」
心なしか優衣の声が弾んでいる
感情の起伏のあまりない優衣には珍しい
「とりあえず、燐と優衣の種族ってなに?」
「俺は闇妖精インプだ」
「……私は……火妖精サラマンダー……」
「……聞いてもわからなかった」
と苦笑い。名前だけなら有名な妖精の名前だし、得意な属性はわかるにしても細かい特徴はわからない
「ん〜、まあそうだろうな」
「種族ごとの特性はこのサイトに纏めてありますよ」
「あれ、ユイ?」
俺の携帯からいきなり聞こえてきたのはユイの声
携帯を開くとネットに繋がっており、一つのサイトが目に入る
「ほら」
まあ、ユイがいても困ることない、というか助かるので、そのまま俺の携帯を詩乃に手渡す。だが、詩乃はこちらをじっと見たまま動かない
「今の声……なに?」
「えっと、はじめまして。私はユ
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ