第一部 破滅からの救済者
無印編 駆け出し魔法少女と群青の巨人
青い光
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リョクだが、突然シンリョクが発生させていた森は侵攻を止め、緑色の光をシンリョクに集めていく。
シンリョクが森からエネルギーを吸い上げているのだ。すると、シンリョクから両手と両足が生え、さらに中身を露出させた状態でボディを開いた形態に変形した。
アグルはシンリョクに向けて二度蹴りを放ち、続いて肘打ちを放つが、肘打ちを受け止められ投げ飛ばされてしまう。
「ウォワア!」
地面に激突したところですぐ跳ね起きたアグルは後ろ蹴り、ハイキックを打ち込んでシンリョクを怯ませ、シンリョクの腕を掴んで背負い投げた。
倒れ込んだシンリョクに追撃しようとした瞬間、シンリョクのボディの中央にあるランプが強い光を放ち、アグルは一瞬視界を遮られてしまい、タックルで突き飛ばされてしまった。
さらに倒れ込んだアグルに近づき、彼を踏み潰そうと片方の足を上げる。それを素手で握り、踏み潰されないように抵抗するアグル。しかし、だんだんシンリョクの重みで手が押し返されていった。辛うじてシンリョクの足を押し返し、立ち上がって体勢を整える。
「…」
アグルとシンリョクの戦いを、なのはとユーノはただじっと見ていた。
すごい戦いだ。魔導師とはいえ、彼らと力比べなんてとてもできない自分たちにできることなどあるのだろうか。
そう思っていた時、アグルの体中にシンリョクの蔦が絡み付き、彼の動きを封じてしまった。さらに蔦を通して電撃がアグルを襲う。
「ウワアアアア!!!!」
ピコン、ピコン、ピコン…
アグルの胸に埋め込まれたクリスタル『ライフゲージ』が青から赤に変わって点滅しはじめた。もうアグルのエネルギーが少なくなって来ていたのだ。
「!」
なのはは思わずレイジングハートを構えた。
「なのは!?」
「ユーノ君、私あの巨人さんを助けたい」
「本気なのかい?あの巨人はあまりにも得体が知れなすぎる。もし僕たちに矛先を向けられたら…」
「でも、私とユーノ君を助けてくれたのは本当のことだもん。これだけじゃ、信じていい理由にならないかな?」
なのはの目に迷いはなかった。あの巨人を、アグルを助けてあげたい。
「…ごめんねなのは。試すようなこと言って」
「え?」
「僕も助けられたからには、借りを返したい。だからなのは、迷わなくていい。思うままにあの巨人を助けてあげよう」
「ありがとう、ユーノ君!レイジングハートも、力を貸してくれる?」
『マスターの心のままに』
「じゃあ、行くよ!」
改めてレイジングハートの矛先をシンリョクに向けるなのは。
「アクセルシューター!!」
レイジングハートからいくつものエネルギー弾が発射、シンリョクに次々と炸裂した。
なのははアグルを縛る蔦にも当て、少しずつアグルの拘束を解いていく。
蔦による拘束が解けていき、アグルは身体中に力を込めて
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