マブラヴ
ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり
0945話
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たのだろう。映像モニタに映し出されたグリーヒルはすぐに反応する。
『左から2つ目でお願いします』
「分かった、行くぞ」
このホールでは特に何かする必要もなく、まっすぐにグリーヒルの指示した場所へと向かい……
「っと!」
ドリフトに入る直前、ヒュドラのスラスターを使って上へと急上昇。
グリーヒルを始めとしたシルバーウィング小隊にしても、ニーズヘッグから少し離れてついてきていたおかげで、殆ど混乱せずに俺のすぐ後を追うようにして上の方へと移動する。
『アクセル代表?』
「下を見ろ」
訝しげに尋ねてくるグリーヒルへとそう告げる。
その言葉に首を傾げつつ下を見たグリーヒルだったが、数秒程で俺がすぐにドリフト内部へと突っ込まなかった理由が判明した。
突撃級がドリフトからホールの中へと入ってきたのだ。
勿論あのままドリフト内部を進んでいても、突撃級を倒すのはそう難しくなかっただろう。だが、それでもドリフト内部を突っ込んで来る突撃級と戦うよりは、このホールの中で戦った方が楽に戦える。
「ほら、ここからなら問題ないだろ。突撃級に対して攻撃しろ」
『了解!』
その言葉と共に、数秒前に俺達が存在していた空間を貫くかのように真っ直ぐ突撃していった突撃級の背後から、シルバーウィング小隊の放つ突撃砲の弾丸が次々に命中する。
最も弱い背後からの攻撃により、突撃級は次々にその骸を晒していく。
そして突撃級の全てが片付き、数秒。次に姿を現したのは、要撃級を始めとするBETA達だった。
「撃て」
短く命令を下す。
今回の戦いで俺は一切攻撃を行っておらず、その全てをグリーヒル率いるシルバーウィング小隊に任せている。
最初の内は若干戸惑っていたグリーヒル達だったが、今は既に全く問題ないかのように次々とBETAを仕留めていた。
まぁ、EF-2000を与えられているだけあって腕は確かなんだろうし、別にこれが初陣という訳でもない。
ただ、ハイヴの中での戦闘が初めてだったというだけだ。
……ああ、あとはシャドウミラーの代表である俺と一緒に行動するというのも、何気にプレッシャーになっていたのかもしれないな。
そんな風に考えている間にも、突撃砲から放たれる弾丸は次々とBETAを骸へと変えていき、やがて生きているBETAの姿が全ていなくなる。
「よし、次……」
次に行くぞ。そう告げようとした時だった。
『アクセル、今どこ?』
映像モニタに映し出されたマリューに、周囲を見回しながら答える。
「どこと言われても、知っての通りハイヴの中だが? 正確にはホールの中」
そう告げると、戻ってきたのはマリューの笑み。
どこかにこやかと表現出来るその笑みを見て
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