暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
マブラヴ
ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり
0945話
[1/5]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
 グリーヒルの言葉に舌打ちをする。
 母艦級の存在が確認されて以後、シャドウミラーから震度計の技術についてはすぐに渡されていた。
 ビームの技術と違ってすぐに渡されたのは、純粋に兵器転用が出来ない技術だったというのもあるし、他のBETAを運ぶという母艦級の能力を考えれば、マブラヴ世界の戦力ではいきなり姿を現した場合対応するのが難しいという理由もあった。
 シャドウミラーの機体であれば口の中に強力なビームの1発や2発撃ち込んでやれば中に入っているBETAごと纏めて倒す事が出来るし、あるいはハイヴの外であればリニアガン・タンクの集中攻撃でどうにかなるだろう。
 だが、ここはハイヴの中であり、当然リニアガン・タンクは存在しない。
 後はS-11という反応炉破壊用、あるいは自決用の爆薬しかないが……それにしたって確実に倒せるとは言えないというのが、レモンを始めとして母艦級の解析に関わった技術者達の意見だ。
 まぁ、今回に関してはニーズヘッグがいるし、シャドウやメギロートもいる。それを思えば、まだ幸運だったと言えるだろう。

「フラン、聞いていたな。震度計に反応ありだ。母艦級が近づいているぞ。早急に部隊を纏めて何があっても行動出来るようにしろ」
『了解!』

 やはり現場からの叩き上げなのだろう。俺の言葉に質問をして無意味に時間を潰すのではなく、その前に行動へと移す。

「グリーヒル、お前達もだ。母艦級が現れるのがこことは限らないが、何があってもすぐに行動出来るようにしろ」
『了解しました!』

 こちらもまた素早い返事。さすがに最新鋭機のEF-2000を与えられているだけの事はある。
 ただ……今俺が口にしたように、母艦級がここに現れないという可能性もある。何しろハイヴの中を自由自在に動き回れると考えられているのが母艦級だ。更に現在このハイヴ内には欧州連合軍、国連軍、シャドウミラーといったように、様々な者達が入り込んでいるの。
 そうなれば迎撃するにしても、俺達を特定してではなく他の部隊に向かう可能性も十分にある。いや、寧ろその可能性の方が高いと言ってもいい筈だ。
 だが、そんな俺の楽観的な希望はすぐにグリーヒルによって否定された。

『振動がこちらに近づいて……来ます!』

 その言葉と共に、ホールの地面が突然爆発的に吹き上がる。
 同時に、吹き上がった場所の真上にいた戦術機が数機、そのまま上空に打ち上げられ、ハイヴの天井にぶつかって戦術機そのものがひしゃげ、潰れる。
 ……そう。母艦級が顔を出したのは、よりにもよってレッドシャーク大隊の真下だったのだ。
 ちっ、厄介な。

「フラン、部隊を率いてこっちに来い! 量産型W、メギロート、レッドシャーク大隊の援護を!」

 その言葉にフランの乗っているF-15
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ