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ソードアート・オンライン 蒼藍の剣閃 The Original Stories
ALO編 Running through to take her back in Alfheim
Chapter-13 仲間との絆
Story13-6 不思議な精霊
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てたじゃん」
「そういえばそうだったな」
「セイ兄、眼はすごくいいし身体能力高いからホーミングも避けちゃうんじゃないかな」
「さすがにそれは無理だ」
「でしょうねー……」
そこでマリンは言葉を切り、辺りを見回す。
「で、ここはどこだろう……?」
「祠かなんかだろ。とりあえず入ってみよーぜ」
「う、うん」
とにかく、中に入ってみたかった俺は入った。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
中に入って数分後、俺たちは一つの宝箱を見つけた。
「これって……?」
「ワナじゃないとは思うけど」
「なら開けるか」
ガチャ ヒュン
「うおあっ!?」
「ひゃっ!?」
中から勢いよく飛び出してきた何かにびっくりする俺たち。
「やっと出られましたー」
飛び出してきた何かに目を向けると、わずかに透き通る水色の少女。
8歳ぐらいだろうか。レイと同じぐらいだ。
「箱を開けたのはあなたですかー?」
「あ、はい、そうです」
「ありがとうございますー。たまたま入った箱に閉じ込められちゃったんです」
「あ、そっすか……で、君は誰?」
「ミリシャ・ディオーネ・ディ・サラヴィマーナ……ミリシャかミリーと呼んでください」
はぁ……なんかよくわかんない。
「セイ兄、これ、多分精霊だよ?」
「精霊?」
「サーバーに9つしかない、超レアなものなの。
祠の位置が著しく変化するし開けてもその人のステータスが精霊と合わないと話すら出来ないんだから」
「私たちの力は相応のステータスでないと扱えませんからー」
ドシン ドシン
響く足音。これは……
「岩系のモンスターか」
「私を閉じ込めたのはこのモンスターです」
「セイ兄、ヤバいよ。HPゲージが2本ある」
確かに2本ある。だが、あの世界で俺はこんなモンスターの比にならないようなモンスターを相手にしてきた。
「相手のHPゲージなんて、知ったことか。
さぁ、ひとっ走り……付き合えよ!」
メテオレイヴァーからのサークリング・クレッシェンドで相手の懐で弱点を突き続ける。
「よし……これで!」
「パパ、まだです!」
レイの叫びが聞こえる。
「なにっ!?」
俺がサークリング・クレッシェンドを出し終わったそのタイミングに合わせて、強烈なパンチ攻撃。
固すぎてHPを削りきれていなかったことに俺は気づいていなかった。
「くっ…………あれ?」
剣を構えて防御体勢をとったが、いつまでたってもこない衝撃。
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