4部分:第四章
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第四章
「明日学校でそうするさ」
「わかったよ。それじゃあね」
こうした話を弟としてだった。彼は実際にだ。
その心霊写真を学校に持って来て見せる。その写真を見てだ。
クラスメイト達もだ。目を見開いてこう言った。
「あの神社有名だけれどな」
「それでもここまで出るなんてな」
「しかもはっきり映ってるよな」
「こんなことあるんだな」
「ああ、凄いな」
「見事な写真だな」
「俺も驚いているよ」
玲は友人達にその写真を見せながら話す。
そうしながらだ。また言う彼だった。
「幽霊が本当にいるなんてな」
「これでわかったよな。幽霊っているんだよ」
「ちゃんとこの世にな」
「存在するんだよ」
「だから心霊写真もあるんだな」
玲はしっかりと考える顔になって述べた。
「そうだったんだな」
「そうだよ。確かにインチキの心霊写真だって多いけれどな」
「本物だってあるんだよ」
「その中にはな」
友人達も彼に話していく。
「これでわかったよな、このことが」
「幽霊だって一概に否定できないんだよ」
「いるものなんだよな」
「だよなあ。本当にな」
玲もだ。嘆息しながら言う。
「よくわかったよ」
「で、それでな」
「これからどうするんだ?」
「幽霊がいるってわかって」
友人達はその彼のだ。これからを尋ねた。
「どうするんだ、それで」
「これで終わりか?」
「いや、結構面白いな」
ここでだ。玲は笑ってこんなことを言った。
「心霊写真を撮るのも幽霊を見るのもな」
「何だよ。目覚めたのかよ」
「そっちに」
「ああ。また心霊スポットに言ってな」
彼は笑ってだ。こう友人達に話す。
「撮って来るからな」
「悪霊とか地縛霊には気をつけろよ」
「ああいう連中は本当にタチ悪いからな」
「後ろの百太郎や恐怖新聞みたいになるぞ」
友人達はこのことは真剣に注意する。
「祟られないようにな」
「そこは気をつけろよ」
「ああ、わかった」
玲も彼等の言葉に頷きだ。そのうえでだ。こう言った。
「弟みたいに御守りとかお札とかお経とか一杯持って行くからな」
「ああ、そうして行けよ」
「幽霊は安全な存在じゃないからな」
こうした話も為されだった。こうしてだった。
玲は心霊写真マニアになった。人は変われば変わるものだ。その確かなものを見てしまえば。彼自身そう思いながら今日も心霊写真の撮影に向かう。
心霊写真 完
2011・9・24
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