暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜剣士と剣鬼と剣神と〜
SAO─浮遊城と赤衣の聖騎士
01 剣士誕生
[8/8]

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き
達された。本格的に、《異常者》の仲間入りを果たした瞬間だった。

 
 
 葬儀の時に、彼の母親が、呆然自失になった俺の元に、一つの荷物を手渡した。中に在ったのは、新品の《ナーヴギア》と、『ソードアート・オンライン・βテスト・エディション』と書かれたパッケージの、ゲームソフト。そして手紙。

『やぁ、和人。これを読んでるってことは、ナーヴギアとSAOが届いたんだね。
 ずっと隠してたんだけどさ。ベータテスト、なんと二つも当選したんだよ! 
 一緒に遊ぼう。使い方とかは同封しといたから。
 じゃぁ、楽しみにしてるね。  ユージオより』

 ――――その日、俺は一日中泣いていたらしい。らしい、と言うのは、俺はほとんどその日の記憶を有していないからだ。

 ユージオが使わないままだったもう一つのβテストは、ヤマトに預けた。その時に、「SAOをプレイしてもいいか」…つまり「修行を休んでもいいか」という意味だ…という俺の問いに、彼は「ゲームは一日一時間でござるよ」と苦笑して、了承してくれたのだった。

 βテストが始まってからは、その現実世界とほとんど変わらない空間に、取り憑かれた様に入れ込んだ。

 一日中、SAOのことを考えていた。

 こうして、"桐ヶ谷和人"は、"キリト"になった。
[8]前話 [9] 最初 [1]後書き


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ