SAO─浮遊城と赤衣の聖騎士
01 剣士誕生
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達された。本格的に、《異常者》の仲間入りを果たした瞬間だった。
葬儀の時に、彼の母親が、呆然自失になった俺の元に、一つの荷物を手渡した。中に在ったのは、新品の《ナーヴギア》と、『ソードアート・オンライン・βテスト・エディション』と書かれたパッケージの、ゲームソフト。そして手紙。
『やぁ、和人。これを読んでるってことは、ナーヴギアとSAOが届いたんだね。
ずっと隠してたんだけどさ。ベータテスト、なんと二つも当選したんだよ!
一緒に遊ぼう。使い方とかは同封しといたから。
じゃぁ、楽しみにしてるね。 ユージオより』
――――その日、俺は一日中泣いていたらしい。らしい、と言うのは、俺はほとんどその日の記憶を有していないからだ。
ユージオが使わないままだったもう一つのβテストは、ヤマトに預けた。その時に、「SAOをプレイしてもいいか」…つまり「修行を休んでもいいか」という意味だ…という俺の問いに、彼は「ゲームは一日一時間でござるよ」と苦笑して、了承してくれたのだった。
βテストが始まってからは、その現実世界とほとんど変わらない空間に、取り憑かれた様に入れ込んだ。
一日中、SAOのことを考えていた。
こうして、"桐ヶ谷和人"は、"キリト"になった。
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