マブラヴ
ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり
0944話
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『アクセル代表?』
事実、不思議そうに尋ねてくるグリーヒルには少しも動揺や興奮が見られない。
「いや、何でもない。それよりも先に進むぞ」
『了解』
その言葉と供に、再びハイヴ内を進み始める。
BETAに出くわしては、俺やグリーヒル率いるEF-2000が見的必殺、サーチ&デストロイしながら先に進み、やがてホールに出る。
そこに広がっていたのは、幾つものBETAの死骸。
「どうやら既にここをどこか他の部隊が通り過ぎているようだな」
いや、どこか他の部隊じゃなくて国連軍の部隊か。
BETAによって破壊され尽くしたF-15Eの残骸に残っている国連軍のマークを見ながら呟く。
あの状態ではパイロットが生きている……とはとてもではないが考えられない。
F-15Eは最強の第2世代機で、2.5世代機とまで言われている機体だ。それでもBETAの物量に対しては対応出来なかったのだろう。
この部隊についていたシャドウミラーの機体がどう動いたのかは多少気になるが……まぁ、契約を考えると公に援護行動は出来なかっただろうしな。
非情なようだが、いつまでもここで残骸を見ている暇はない。
すぐに首を横に振って意識を周囲へと向ける。
このホールから続いているドリフトは、俺達が入って来たのを抜かして約20個。
さて、どこに行くか……いや、どこに進んでも変わらないか。ならグリーヒル達に選ばせてみるのも手だな。
「グリーヒル少尉、ここから繋がっているドリフトのうち、どこに進んだ方がいいと思う? 勘でいいから決めてくれ」
『は? 私が、ですか?』
「ああ。折角ハイヴに入って来たんだから、そのくらいの事はしてみたいと思わないか? 何事も経験だ。今回はともかく、次のハイヴ攻略時にはお前が判断する事になるかもしれないんだ。それを思えば、ここでどの道を進むのかくらいは決められて当然だろう?」
『……分かりました。では、ここを』
そう言われ、送られてきたデータが表示していたのはここから右側の6つ目の入り口。
何故そこを選んだのかと多少は気になったが、そもそも勘で選べと言ったのは俺だしな。
「分かった。なら進むとしよう。行くぞ」
そう告げ、ホールの中を一直線に駆け抜けていく。
もっとも、戦術機である以上シャドウミラーの機体のように空を飛ぶという訳にはいかない。飛ぶではなく跳ぶのが戦術機なのだから。
そのおかげで移動速度が落ちるのだが、その辺はもう戦術機の特性としてしょうがないと諦めてもいる。
第4世代機、第5世代機辺りになってくれば空を飛ぶのも標準に……というのはちょっと難しいか。
技術的には可能であっても、光線級、重光線級のレーザーに対処出来なければ空を飛んでもいい的になるだけ
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