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転生とらぶる
マブラヴ
ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり
0944話
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ている戦車級を。

『うおっ!』

 そんな、女というよりは男らしい悲鳴を上げながらEF-2000は動きを止める。
 同時に他の3機のEF-2000も動きを止め、咄嗟に持っていた突撃砲を上へと向けた。
 一瞬攻撃を止めようかとも思ったが、この攻撃は降ってくる前に見つければ殆ど危険はない。ここでハイヴ内でのBETA戦を経験させておくのも手だろう。
 欧州連合軍にしても、ハイヴでの戦闘を経験させるというのが俺に同道させている理由だろうし。
 ちなみに他の理由としては、監視の意味がありそうだ。
 いやまぁ、アトリエを見つけられたりしたら万が一という可能性を捨てきれないんだろうな。その辺に関してはしょうがない。
 特に俺達のG元素の研究で色々と有益な物質だというのが判明してしまった訳だし。
 いや、だが当然俺達のG元素の研究成果をこの世界の住人に知らせている訳ではないのだから、その辺はあくまでも念の為ってところか。

「撃て」

 その言葉と共に、4機の戦術機が持っている突撃砲から火が噴き、まだ天井に掴まったままだった戦車級を次から次に駆逐していく。
 戦車級が降ってくるのではなく、戦車級の残骸が降ってくるその様子は、慣れない者がみれば吐き出すだろう。
 いや、BETAの悪臭を考えれば慣れている者でも吐き出しかねないか。
 そのまま30秒程。それだけの時間で天井でこっちの隙を窺っていた戦車級はその全てが消滅した。
 勿論戦車級とて黙ってやられた訳ではない。待ち伏せを見破られて攻撃を受けた時には、その場から退避するべく地上に落下しようとした個体も存在していた。
 だが空中で身動きが取れないのは当然であり、落下途中に突撃砲から放たれた弾丸でその身を砕かれる。
 正直、戦車級はその文字通りに戦車くらいの大きさで、分類として小型級だが、どちらかと言えば要撃級や突撃級の方に近い印象を受ける。
 それでも大きさは要撃級より小さく、突撃級のように強固な装甲殻を持たない為に倒しやすいというのは間違いないんだが。
 そんな風に考えつつ、視線をEF-2000の方へと向ける。
 小隊長であるグリーヒル機に、他3機。何か変わったところは無いかという思いからだったが、すぐに自分の勘違いに気が付き、思わず苦笑した。
 確かにハイヴ内に突入したのは初めてだったのだろう。それは間違いない。だが、別にBETAと戦ったのはこれが初めてという訳ではないのだから。
 いや、寧ろ最新鋭機であるEF-2000に乗っているという事は精鋭の証なのだから、ハイヴ内での初戦闘程度で動揺する方がおかしい。
 そもそも、ハイヴ内の戦闘に関しては俺達が攻略して鉄原ハイヴとアンバールハイヴのデータから、ヴォールクデータよりも高い精度のものが現在は使われているのだから。

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