第百十六話 三大天使の最期
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否定することと同じ]
天使型唯一の獣型デジモンだからこそ、他の天使型デジモンにコンプレックスを抱いていたケルビモンだからこそ過ちに気づけたのかもしれない。
ベルゼブモン[なら…]
ケルビモン[だが、私にも立場がある。三大天使として、組織の上に立つ者として、戦わねばならぬのだ]
しかしケルビモンは天使型デジモンを従える三大天使。
トップのデジモンがそのようなことをすれば組織が崩壊する可能性がある。
そのようなことをケルビモンは避けたかった。
だから自分の疑問から目を背けていた。
ケルビモン[しかし今となってはそのようなことはどうでもいい。光の軍勢は最早半壊状態。もう、光と闇にこだわる必要はなかろう。今は…]
雷の槍を生成し、ベルゼブモンを見遣る。
ケルビモンの闘志に反応し、ベルゼブモンも構えた。
ベルゼブモン[来るか…]
ケルビモン[この戦いに全てを注ぐのみ!!]
ケルビモンがベルゼブモンに雷の槍を叩き込もうとするが、ベルゼブモンはベレンヘーナを交差させ、受け止めた。
ベルゼブモン[残念だ。お前のような奴がもっといればこんな馬鹿げたことにならなかっただろうにな]
ケルビモン[…どうかな?デジモンは誰でも闘争本能を持っている。それを理性で押さえ付けている奴もいるが。所詮私も三大天使であることを除けばただのデジモンに過ぎん]
ベルゼブモン[ふん、面白い。全力で相手をしてやる]
互いの技がぶつかり合い、時折、肉体での激突をしていく。
ベルゼブモン[中々やるな…]
ケルビモン[ふっ…貴様もとんでもない強さだな。…本当に強さとは虚しい物だ。どんなに鍛え上げたとしても必ず上には上がいるのだから…]
ベルゼブモンはダメージは受けてはいないがケルビモンは息を荒くしながら呟いた。
ベルゼブモン[…お前は、俺達が戦ってきた敵の中では上位に入る強さだぞ]
三大天使という地位に驕らず、ストイックに鍛え続けてきたケルビモンの強さは大輔達が戦ってきた敵の中で上位に位置する程だ。
ケルビモン[そろそろ決着をつけようではないか]
ベルゼブモン[…ああ]
雷の槍を構えるケルビモンに拳を構えるベルゼブモン。
ベルゼブモン[………行くぞ!!]
ケルビモン[うおおおお!!]
同時に動き出す両者。
擦れ違うように両者の位置は変わった。
ベルゼブモン[っ…]
ベルゼブモンの右の翼が落ちて行く。
ケルビモンはふっ、と笑った。
ケルビモン[見事だ]
ケルビモンの胸に風穴が開き、間もなく消滅した。
賢『これで三大天使も…終わりか……』
その後、仲間達と合流し、天使型デジモン達のデジタマを回収するのだった。
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