第四十三話 街道での死闘その四
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ていた。
その劣勢は桜も認めた、明らかに押されていた。
しかし完全には押されきっていない、あと一歩のところで耐えながらだった。怪人に対してこう言葉を返した。
「敗れます、ですがそれは」
「それでもか」
「はい、先程も言わせて頂きましたが」
「あんたは粘るんだな」
「そうです」
だからこそ、というのだ。
「最後に勝つのはです」
「あんたか」
「そうです、確かに貴方は今は優勢です」
武器が増えた分だけだ、だがそれでもだった。
「しかし今私にも」
「あんたにも?」
「勝機が見えました」
目は死んでいない、その目での言葉だった。
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