第三十五章
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「倒してやる」
「その意気だ。それでは」
その場にだ、突如としてだった。
ロシュエが出て来た、しかしその身体は白ではなく黄金に輝いていた。その黄金に輝く姿でこう言ったのだ。
「インベスを生み出した時の姿だよ」
「今の貴様の姿はか」
「そうだ」
こうバロンにも答える。
「この姿こそがだ」
「そうか、ではその力もだな」
「君達の予想通りだ」
相当に強いというのだ。
「この力で君達と戦おう」
「戒斗、いいな」
鎧武はバロンに顔を向けて問うた。
「最後の戦いだからな」
「思う存分やるだけだ」
「全力でな」
「そして生きる」
勝って、そうしてだ。
「そうするぞ」
「ああ、絶対にな」
二人でも話してだった。
それからあらためてスサノオと対峙してだ、それぞれ構えに入った。スサノオはその二人を見つつ悠然と立っている。
そのスサノオを見つつだ、鎧武はバロンに言った。
「いいか、戒斗」
「貴様こそな」
「俺が武器を出す」
極アームズのその力でだ。
「それを使え、いいな」
「わかった、使わせてもらう」
「それでいくからな」
こう言ってだ、鎧武はまずは斬月・真の弓矢を出した。その弓矢をだ。
バロンに投げた、そしてその弓矢でだった。
バロンはスサノオを攻撃する、鎧武はというと。
ブラーボの狼牙棍を出していた、それを両手に持ち。
バロンの援護を受けつつ接近戦を挑む、まずはこうしてだった。
二人で近距離と遠距離からそれぞれスサノオを攻める、息を合わせて。
武器は次々と替えてだ、戦術もその都度変え。
二人でスサノオを攻める、そして守る。戦いは一進一退だった。
だがスサノオは強い、二人は果敢に攻めたが。
それでもだ、スサノオは悠然として立っていた、バロンはそのスサノオを見据えて言った。
「予想通りだな」
「ああ、そうだな」
その通りだとだ、鎧武も応える。
「やっぱり強いな」
「そうだな、しかしな」
「負けることはない」
決して、というのだ。
「何があってもな」
「そうだな、じゃあな」
「これ以上小細工を弄してもだ」
「何もならないな」
「一気に決めるぞ」
バロンからだ、この言葉を出した。
「いいな」
「ああ、それじゃあな」
「どの武器を出す、最後は」
バロンはスサノオを見据えつつ鎧武に問うた。
「決める武器は」
「御前にはこれしかないだろ」
鎧武はこう応えてだ、そのうえで。
バロンにランスを投げ渡した、そして言うのだった。
「やっぱりな」
「わかっているか」
「ああ、これが一番だよな」
「確かにな。馴染みの武器だ」
その通りだとだ、バロンも答える。
「これが一番だ」
「そうだな、それじゃあ俺はな」
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