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ガンダムビルドファイターズ 〜try hope〜 外伝
避けられぬ道 前編
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シノが口ごもっていると、トウイがそんなことを言ってきた。

「な、なんで知っている!? 」

「いや席が後ろだから、チラッと見えたんだよね」

ああそういえば。読者は忘れていると思うが、トウイの席はシノの後ろ。俺はシノの左隣だ。(入学式参照)

「い、言わないでね!?言ったらひっぱたくから! 」

「シノさん…。それじゃ点数があまりよくないと伝えているよ」

シノは『あっ!』と言うと、観念したのか

「……勉強は苦手なのよ」

「マジか!? 」

ヤバいぞ…。このままじゃ補修地獄行きだ…。おそらく俺の予想だと、赤点は三つは確実にとってそうな気がする。

「どうしよう…」

「どうするもなにも、勉強するしかないだろ」

「わかってるけど、なかなかはかどらないのよ」

頭を抱えながら、ため息をついている。
う〜ん。どうするか?

「なら、皆で勉強会しようよ。そうすればシノさんの為にもなるし、ヒロヤ君の為にもなる」

なるほど。やはりその手の流れは回避出来ない運命なんだな。

「定番すぎる流れだが、まあ俺はいいぞ。シノは? 」

「私もいいわ。むしろお願い」

「じゃあ決定だな。場所はどうする? 」

「とりあえず今日は、図書館でやろうか。学校から十五分で行けるよ」

「じゃあそこだな」

「二人ともお願いね 」


ーーー−−

というわけで、お約束の時間飛び。いやー、慣れるともう違和感ないわ。

「さて、じゃあ勉強開始!わからないところがあったらヒロヤ君に聞いてね。教えるの上手いから。…きっとボソッ」

オイコラ、人任せにすんな。

「わかった。よろしくねヒロヤ」

「ちっ!手遅れか!まあできるだけ善処する」

そうして勉強を開始した。
まずは国語でもやっているか。漢字だけども…。


ーーー−−三十分後

「ヒロヤ。この(3√2+√5)(2√2-√5)ってどうやって解くの? 」

「お前よく入学できたな。逆にビックリするわ」

「いいから!教えて」

「その(3√2+√5)(2√2-√5)はてきとうに言うと、3√2×2√2+3√2×(-√5)+√5×2√2+√5×(-√5)で解ける」

「え〜と…。だから3√2×2√2は6√4で、3√2×(-√5)は-3√10で、√5×2√2は2√10で、√5×(-√5)は-√10? 」

「違う。6√4は√4を2に直して12。あと、√5×(-√5)は-5だ」

「あっ。本当だ。じゃあ、12+(-3√10)+2√10+(-5)で…-√10+7ね」

「正解。じゃあ、次は間違えないように気を付けろよ」

「わかった、ありがと」

「気にすんな」


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