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科学と魔術の輪廻転生
魔術について学ぼう! 後編
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る。

 詠唱、魔法陣、魔石。


 まず詠唱は、あるキーワードをトリガーにして、魔術が発動するというやり方だ。
 詠唱の過程も重視しなければ、あまり魔術の威力が出ないらしい。
 戦闘に最も使われている方法だ。
 なので、魔術師初心者が初めにやることは、自分の魔力の色を確認してから、それに合った属性の魔術の詠唱を覚えることだという。

 次に魔法陣。
 まあ、簡単に言えば訳の分からない幾何学模様を描いて、魔術を発動させる方法。
 魔術によって魔法陣は違い、自分で創り出すことも出来るらしい。
 色々な法則があるらしいが、俺にはサッパリだ。
 更に描くのも手間だ。
 だから、あまり戦闘には使われていない。
 だが、その代わりに、インクが消えない限り何度でも使える。
 もちろんその度に魔力は流さないといけないが。

 最後は魔石。
 魔石は、前にも書いた通り、魔石内の魔力を使って魔術を使う、というやり方。
 基本的に無詠唱、陣いらずだが、出る魔術や種類や出る場所が決まっているのは少しキツイ。
 なので、魔道具として使われたり、杖の先に付けたりして使うらしい。


 ざっとこんなもんだ。

「わかりましたか?」

 確認するような口調で問われた。

「はい、よく分かりました」

 俺は首を縦に振る。

「では、実際に魔術を見せます。
 付いて来てください」

 アイリ先生は踵を返し、歩いて行く。
 俺はローブ姿の彼女の背中を追いかけた。


 ────

 俺とアイリ先生は、庭にいた。
 家の庭はそこそこ広く、魔術を使っても問題ないくらいの広さだ。
 だから、ここを選んだのだろう。

「さあ、危ないですから離れててくださいねー」

 それを聞き、背後に数歩ずれる俺。
 彼女は右手を前に差し出し、詠唱を紡ぎ始めた。

「行きますよー!
『私の中に眠る、青き力。今こそ理の力を解き放ち、青き球へと姿を変えよ。水球(ウォーターボール)!』」

 そう叫び終わると同時に、青い魔力らしき物が弧を描きながら掌の少し先の空中に集まって行く。
 それは数秒と経たずに球形へと形を変え、バスケットボール程度の水の球へと変化した。
 そしてそれは真っ直ぐに飛んで行き、正面の茂みにぶち当たった。
 水の塊は健康的な緑色の葉たちに揺れをもたらし、バラバラに砕け散った。
 その軌跡には若干、虹が見えた気がした。
 というか少し、水が飛んで来た。

「凄いですねー!」

 俺は手を叩きながら感嘆した。
 決して虹が見えたことに対してでは無い。
 ただ単純に、魔術を間近で初めて見たからだ。
 いや、確かに母さんの治癒魔術は見た。
 けれど、あれは抽象的過ぎて、正直
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