マブラヴ
ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり
0943話
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が、T-LINKフレームなんかはニーズヘッグのみに使っている典型だろう。
……T-LINKフレームの場合は、そもそも念動力を使えるのが俺だけなんだが。
霞に一度試してみる……というのはあり、か?
そうも思うが、サイコキネシスの俺とテレパシーの霞では方向性が違いすぎるからな。
自分でもありえないと思えるような考えを浮かべつつ、ドリフトの中を進んでいく。
すると、再び現れるBETA。ただし俺が入ったゲートからは既に大分離れているので、このまま放っておいても向こうに姿を現したとは限らない。
もっともやるべき事は一緒だがな。
「グリーヒル少尉、敵だ。少し離れてろ」
『戦うのですか!?』
何故か驚愕の表情を浮かべてくる相手に、当然とばかりに頷く。
「それはそうだろ。そもそも、俺達はハイヴを攻略する為に来たんだ。敵の戦力を減らすのは当たり前だ」
『いえ、ですが本来であれば戦闘は極力避けて弾丸の節約をするべきでは?』
「……ああ、なるほど。確かにお前達の常識ではそうだったな」
確かに戦術機が使っているような実弾を使った武器の場合、どうしても弾数の問題が出てくる。それに、ニーズヘッグはシャドウミラーの中でも最大級の軍事機密でもある以上、詳細なスペックは当然公表されていない。
つまり、ニーズヘッグに装備されている武器はほぼ全てがビーム兵器やレーザー兵器であるというのは知らないのだろう。
映像も出回ってはいるが、ニーズヘッグの武器に実弾系の武器がないというのは、映像だけだと分からないしな。
「問題ない、この機体は推進剤の心配も弾丸の消費の心配も……何より、パイロットの精神的な疲労も問題はないから……なっ!」
鋭く叫び、T.T.キャノンから放たれたビームが曲線を描きながらドリフト内を移動し、何匹もの突撃級の装甲殻を貫通していくのだった。
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