マブラヴ
ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり
0943話
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へと倒れ込む。
にしても、要撃級だけか? 普段ならBETAの先鋒を務める突撃級の姿が全く見えないのはどういう事だ?
偶然このグループに突撃級が存在しなかった。その可能性もない訳ではないが、疑問が残る。
そんな風に考えつつ、次から次に現れる要撃級、そして戦車級や闘士級、兵士級といった小型種も纏めて消滅させていく。
その中には光線級の姿もあったが、そもそもハイヴ内での光線級はレーザーを一切使わない以上、俺にしてみればいい的でしかない。
実際、腹部拡散ビーム砲によって放たれた攻撃は、多くの光線級を含む小型種を消滅させたのだから。
そして数分。たった数分で小型種も含めて300匹を超えるだろう数のBETAは俺達の前から駆逐された。
正直、ここで仕留める事が出来て心底良かった。ブルーウルフ小隊のいる場所にこれだけの数のBETAが姿を現していれば、恐らくかなり苦戦していただろう。
「よし、片付いたな。行くぞ」
『……』
グリーヒルにそう声を掛けるも、何故か反応がない。
映像に映し出されている本人が動いているのを見る限りでは、別に通信の故障という訳でもない筈だ。
もっとも、この通信を含めて今回行っているのはフォールド通信だ。この程度で故障する筈もない。
『……あっ、すいません。ええ、大丈夫です。問題ありません』
俺に挨拶した時の軍人然とした口調が消え、年齢相応の口調でそう告げてくるグリーヒル。
ああ、なるほど。ビームを間近で見たのがショックだったのか? あるいはニーズヘッグの戦闘シーンか。
ともあれ、我に返ったようで何よりだ。
「よし、いいらしいな。なら先に進むぞ。俺が先行するから、お前達は後方からBETAが現れないかどうかを気にしてくれ。特にスリーパー・ドリフトがあると厄介だからな」
ニーズヘッグだけでハイヴ内を進むのなら、スリーパー・ドリフトがあってもEフィールドさえあれば全く問題はない。ぶつかったとしても、弾かれるだけなのだから。
だが、共に移動しているのが戦術機となると話は大きく違ってくる。
ニーズヘッグを含めたシャドウミラーの機体にとっては全く何の問題もない戦車級が降ってくる攻撃でも、戦術機にとっては致命的な一撃となる。
シャドウミラーを通して輸入された機体のおかげで技術力が上がってはいるが、それでも戦術機の装甲はこれまでのものとは変わっていない。
いや、技術力だけなら新しい装甲を作る事も出来るのだが、それを量産するだけの余裕がないと言うべきか。
この辺はシャドウミラーとは全く方針が違うんだよな。
シャドウミラーの場合は、ニーズヘッグに最新鋭の技術を組み込んでデータを取り、それを他の幹部の機体やシャドウに搭載するという形を取っている。
多少事情が違う
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