マブラヴ
ゲート 自衛隊彼の地にて、斯く戦えり
0943話
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戦力はないだろうしな。それを思えば、敵が出てこないゲートに戦力を張り付けるのは色々と無意味に思ったんだろう。だが、全く戦力を張り付けていないと、いざ敵が出てきたら……ああ、なるほど。元々ここから出てくるBETAが少ないって事は、このゲートから中に戦力を送り込むつもりはあったのか。
ただ、やっぱり欧州連合軍と国連軍の用意した戦力で不足だったところに、ハイヴ内部で大量のBETAが現れて手に負えなくなり、俺達に救援要請。丁度いいからここから侵入して貰おう。まぁ、そんなところだろう。
そんな風に考えていると、やがてこちらにやってくるEF-2000が映像モニタに映し出された。前もって連絡があった通り、1個小隊の4機だ。
『アクセル代表、こちらシルバーウィング小隊を率いるロレッタ・グリーヒル少尉です。今回は、その強さに名高いアクセル代表と共に行動出来る事を嬉しく思います』
そう告げてきたのは、10代後半。今の俺よりも数歳くらい年下に見える女のパイロットだった。
それなりに美形ではあるのだが、頬に大きく傷があるのに目がいく。
このマブラヴ世界ではその手の治療は結構発展しているのを思えば、これは意図的に傷を残しているんだろう。自らに対する戒めか、はたまた他に何らかの理由があるのか。どことなく以前のイザークを思い出させるな。
ともあれ、傷があったとしてもだから何? というのが正直な気持ちだ。戦術機を操縦する腕があれば、それで構わない。
それにしてもハイヴ攻略をするニーズヘッグについてくる戦術機ってのは、この世界で初なのか。もっとも、向こうにしても勉強になるかどうかといえば……正直、微妙なところだろう。
「よし、行くぞ。速度はそちらに合わせるから、無理をする必要は無い。それよりも安全を重視で進む」
『了解しました』
そんな風に返事を返してきたグリーヒルを引き連れ、ゲートからハイヴの中へと突入していく。
「っと、早速か」
数分もしないうちに、BETAの反応を検知する。
もしも俺達が突入していなければ、先程のブルーウルフ小隊とやらが対応していたのだろう。
「取りあえず俺の戦闘を見せる。お前達は少し離れた場所で巻き込まれないようにしていてくれ」
『了解しました。アクセル代表、お気を付けて』
そんな声を聞きつつ、次第にこちらへと近づいてくるBETAを待ち受け……ハイヴの進行方向、曲がり角から要撃級が姿を現したところでヒュドラから18条のビームが放たれる。
要撃級の集団は俺達に気が付いていなかったのか、あるいは気が付いていても数で蹂躙できると思ったのか。その理由は分からないが、何をするにしろ結局何も出来ないまま次々とビームに貫かれて上半身、下半身、あるいは身体半分といった風に破壊されてはハイヴの床
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