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剣を手に
7部分:第七章

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第七章

 兵達がだ。口々に言うのだった。
「今度は追われるのですか」
「そうされるのですか」
「そうだ。追いそしてだ」
 どうするかというのだ。
「完全に仕留める」
「だからですか」
「その為にも」
「行って来る」
「では我等も」
「御供します」
 兵達もだ。同行を願い出るのだった。
「相手はまだいるかも知れません」
「そうして宜しいでしょうか」
「済まない」
 こう言ってだ。ベイオウルフはその申し出を受け入れたのだった。
 そしてそのうえでだ。彼等は女巨人を追うのだった。
 白夜の道を深い傷を負っているとは思えない速さで進み。そしてだった。
 辿り着いた場所は。そこは。
 湖だった。女巨人はそこに入っていく。それを見てだ。
 兵達はベイオウルフに尋ねた。
「ではこれからですか」
「この湖の中に入り」
「そのうえで」
「ここはだ」
 どうするか。ベイオウルフは兵達に低い声で述べた。
「俺一人で行こう」
「えっ、ベイオウルフ殿お一人で、ですか」
「この湖の中にですか」
「入られますか」
「そしてあの女巨人をですか」
「そうだ。倒す」
 まさにだ。そうするというのである。
「そうしてくる」
「左様ですか」
「そうされますか」
「そうだ。ではだ」
 こう言ってであった。彼は剣を手にしたままだ。
 湖の中に入りそうして潜りだ。それでだった。
 彼は湖の中にある洞窟を見つけ。その中に入った。そこは。
 水がなく空洞になっていた。そしてだ。
 苔や藻があちこちにありじめじめとしていた。その青緑の中を進んでだ。
 すぐにだ。あの巨人を見つけた。彼は左腕を失くしたまま事切れ横たわっていた。
 そしてそのすぐ傍でだ。あの女巨人がだ。 
 仰向けに倒れだ。彼を見てきていた。そのうえでこう言ってきた。

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